ロング・エンゲージメント
『ロング・エンゲージメント』
“Un long dimanche de fiançailles” by Jean-Pierre Jeunet
2004年*フランス*スコープ・サイズ。
シネマ・コンプレックスにて。(関係ないけど、この館で1週間に7本も観てしまった。やっぱり近所にあると便利だよなあ…)
前作『アメリ』には、おもちゃ箱をひっくり返したような、かわいらしさ、派手さがあった。ただし、そのおもちゃ箱は、形がどことなくいびつで、中に入っているおもちゃも、部品が欠けていたり、わざわざ何か不要な飾りがくっつけられたりしている。それが、ジャン=ピエール・ジュネの世界だろう。
この映画も、話だけをシンプルに撮ると、ごく普通の戦争映画、それも“銃後もの”になるかもしれない。例として邦画をあげると(観ていないひとには何のことか分からないかもしれないが)、たとえば僕は、『あゝ声なき友』(1972/今井正)や『軍旗はためく下に』(1972/深作欣二)などを思い起こした。洋画だと、たとえば『ひまわり』(1970/ヴィットリオ・デ・シーカ)かな。
しかし、ジャン=ピエール・ジュネのタッチと、主役オドレイ・トトゥのキャラクターが、見ようによっては単なる反戦・厭戦ものになる(悪いことではないが)話を、まったく違う感触の作品に変えてしまっている。しかも、その結果、ストレートには語られない作品の背後から、戦場の悲惨さ、状況と時間の過酷さなどが、じわじわと伝わってくる。テーマが最初にある(前面に押し出されている、という意味)のではなく、ストーリーとキャラクターがあって、そこから、一言では言い表わせないイメージが、メッセージとして伝わるのだ。
圧倒される。素晴らしい。力作。
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メインタイトルで、ジャプリゾが原作だと知って、ちょっと驚く。ジョディ・フォスターが、それほど大きな役でもないところに出てくるのも、びっくりするなあ。最初、とても似たひとが、フランスにもいるのかと思ったんだけど(笑)。
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コメント
結果的に反戦ものになっているんですね。
私的には、最初にテーマがあったと、思ったのですが・・・。
TBよろしく。
投稿: マダム・クニコ | 2005.04.15 07:23
うわ、トラックバックはいろいろあるんですが、コメントって初めてもらいました(笑)。
良い意味で、このひとの映画ってゴチャゴチャしていて、一度観ただけでは、細部までは把握しきれていないどころか、ちりばめられた細部に惑わされて、大きなところも見落としているのかもと、自分の感想についてはあまり(正確かどうかの)自信はないですね~。
『アメリ』と同じく、男女が同量(量?)の想いで惹かれあっているというよりは、彼女のほうの想いが尋常ではなく、それにつられて、周囲のひとたちも、物語も、そして彼女の思念(!)が指し示す先にいる彼自身をも、何だかわけのわからないほうへ引っ張ってゆく、そんな感じを持っています。もちろん、その“引っ張られ具合”がとんでもなくて、観ているほうとしては気持ち良いわけなんですが。
投稿: 氷室浩次 | 2005.04.15 08:30
TBありがとうございます。
久々に感動出来て泣ける映画に出会えて幸せでした☆
オドレイ・トトゥの存在感もさることながら、脇を固める役者さん達の演技も素晴らしかったです。
ここまで純愛を貫き通せるような恋愛をしてみたいなぁと映画を観ながら思いました。
投稿: にゃ~ | 2005.08.16 08:45