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2005.04.21

波影

「波影」 監督/豊田四郎
1965年*東宝*黒白・スコープ・サイズ。
ラピュタ阿佐ヶ谷にて。

最近ロードショウばかりに行っていて、本来観るべき(?)旧作をさぼっていたので、出かけてみる。

それにしても、まずいなあ。ここのところ見落としてばかりなのだ。市川崑の「億万長者」をまた落としたのが、一番残念。ポレポレ東中野の森崎東アンコール上映なんて、行けば毎日行きそうになるので、考えないようにしているし。でも、松竹プログラム・ピクチュア時代の作品は、やっぱり劇場で観ておいたほうが良いんだろうけどなあ。

三百人劇場の吉村公三郎特集は、怖くてプログラムさえきちんとチェックしていません(笑)。昨年の渋谷実には珍しくほとんど通ったのだけど、でも、正直言ってあまりノレない作品群だった。怪作は数本あったけど(たとえば「酔っぱらい天国」)。そのくせ、目玉らしい「バナナ」を落としたので、よけいに何だか自分でもわけが分からない(^^;)。

豊田四郎というひとも、観ていない作品があまりに多くて(サイレント時代から撮ってるのだ)、よく作家像がつかめないのだった。フィルモグラフィを見てみると「夫婦善哉」「猫と庄造と二人のをんな」「台所太平記」「甘い汗」「千曲川絶唱」「恍惚の人」「妻と女の間(市川崑との共同監督作品)」くらいしか観ていない。「雪国」(岸恵子さんのほう)を観ていないのがなあ。戦前の「若い人」「小島の春」だって気になるし。杉村春子さんの初主演作(!)である「奥村五百子」は、プリントが現存しないんだったっけ。フィルムセンターにはあるんだったかな。

この映画の感想としては、登場人物たちが何を考えて行動しているのか、後半になるとちょっと分からないところもあるが(水上勉さんの原作)、それを補ってあまりあるほどに、やはり“若尾文子”が強烈。よく分からない話はともかく、彼女を見ているだけでも良いかな。遊郭の遣り手婆を演じる浪花千栄子さんも、絶品でした。はまり役過ぎる。

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» 映画監督 豊田四郎特集 「波影』 [今日もJokigen]
若尾文子が演じると、娼婦が菩薩さまのように美しく慈悲深く見えてしまう。水上勉原作の小説の映画化。他に、乙羽信子、大空真弓、沢村貞子、中村賀津雄。 冒頭シーンが溝口健二監督の「祇園囃子」の似ている気がした。「祇園囃子」では若尾文子はひとりで京都の町を歩いて廓を訪ねるけど、「波影」では廓の主人に連れられて日本家屋の立ち並ぶ路地を歩いていくところが違う。若尾が演じる妖艶な女は、肉体で汚されれば汚されるほど、心の純粋さが際だつという設定がうまくはまる。男として彼女の前にたったら、もう堪らん!と抱きつきすが... [続きを読む]

受信: 2005.07.16 01:03

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