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2005.06.04

ザ・インタープリター

ザ・インタープリター
“The Interpreter” by Sydney Pollack
2005年*UK/USA etc.*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中 スクリーン5にて

正直言って、ポラックって僕には過去の人というか、既に映画史上の名前(ちょっと良く言い過ぎ)だったので、いまさら新作と言われても…と思ってもいたのだが、これ、意外に良い出来なんじゃないでしょうか。

ポラックの映画では、大ざっぱに言って“政治的/社会派的”な事象と、当事者間の交情/ロマンス(書いていて気恥ずかしくなる言葉だよなあ、なんだロマンスって)とが融合する場合が多い。それが成功すると『ひとりぼっちの青春』や『追憶』になるのだが、社会派とロマンスとの無理な合体で、たとえば『スクープ/悪意の不在』のような悲しい(泣)結果になることもある。

そういう点では、この作品は何とか成功している。主人公二人が、どういう状況にあって、なぜ惹かれ合うのかが、いちおう説得力のある設定と演出で、受け容れることもできる。添い寝くらいで、セックスしちゃわないのも、かえって良いよね。実際にコトを行なうのは、いつだって出来るわけなんだし(^^;)。

予告篇から想像し得るクライマックスの他に、中盤に、意外な場所での緊迫したシーンがあり、そして、さらに二転三転もある。単にどんでん返しなどというよりも、あり得るいくつかの可能性のうち最後に選択されたストーリーから、それで彼はどうするのか、彼女はどうするのか、そこまでをサスペンスとして見せる。巧いなあ。

ショーン・ペンは、ずーっとオデコにシワを寄せていて、あのシワは、ちょっともう要らないんじゃないかと思ったのだけど。癖(?)になってるのかなあ。とんでもなく深刻ではないシーンでも、デコシワいっぱいって、変だし。

ニコール・キッドマンは、年齢を重ねたことで、かえって美しさが増した。童顔で小作りという、まるで人形のようだった頃に比べて、目元の若干のシワが、いちおう人間らしく(笑)見えるようになっている。それでも、特に前半など、キレイ過ぎて妙なところもあるぐらいなのが、やっぱり凄いし、ちょっとヘン。劇中で、顔に傷跡がつくシーンがあるのだが、それで、かえって美貌が引き立つのが、強烈な印象を残す。いわゆる“クール・ビューティ”的な女優には、どうも、何かが足りないのだが。

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