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2005.09.13

奥さまは魔女

奥さまは魔女
“Bewitched” by Nora Ephron
2005年*USA*ヴィスタ・サイズ

TOHOシネマズ府中 スクリーン6にて

もっと駄目な映画なのかと疑ってかかっていた(第一、この監督がどうにもうさんくさい)のだが、もはや古典とも言える著名なTVドラマシリーズである原作に果敢に立ち向かっていて、意外に好感が持てる。

もちろん、ただ原作と格闘しているというだけでは、たとえば「邂逅」「めぐり逢い」にインスパイア(どうとでもとれる便利な言葉である)された『めぐり逢えたら』が、原典の気高さをまったく失ったアンフェアな恋愛ものに成り下がってしまった例もあるので、だからこの監督にはどうも心を許せないのである。

まあ、でも、やっぱりこれも、リメイクではなく、原典に対するオマージュ(これまた要注意の言葉である)なんだろうなあ。もうちょっと巧かったら、虚構である原典が、それを享受した者たちの中で、確かな“過去の出来事”として昇華されるさまを、もっと鮮やかに描けたのだろうとは思うのだけど。

リメイクではない、ということで、だから、ウィル・フェレルの役はダーリンではないし(ダーリン役としてはミス・キャストだが、それでこの設定としては正解なのである)、ニコール・キッドマンも、もちろんサマンサではない。

ほとんど特別出演である(クレジットではそうなっていない)シャーリー・マクレーンの役って、もっとふくらませられないのだろうか。劇中のエンドラ役としても、また、ヴェテラン女優の役としても、とてもはまっていて、もっと見たいと残念な気持ちになる(^^)。客前の収録で、お客に向かって会釈というか見得を切るなんていう、およそ今どき考えられない大芝居で、とにかく楽しませてくれる。

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» 奥さまは魔女 [シネクリシェ]
 往年の連続テレビドラマ(この番組、自分も観ていました)の単なるリメイクと思いきや、ひとひねりしたラブコメに仕上っていました。  ホンモノの [続きを読む]

受信: 2005.09.27 22:06

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