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2008.02.13

さよなら市川崑

市川崑さんが亡くなった。享年92。
肺炎だという。

遺作は、2006年12月公開『犬神家の一族』になるのだろうか(細かいことをいうと、そのあとにオムニバスの1話を担当した『ユメ十夜』が公開されているのだが)。

初期の新東宝~東宝時代の作品は、映画青年たちのために。中期の日活~大映時代の作品は、「名作文庫」として。それ以降の作品は、より多くの観客に向けてのエンタテインメントとして。これからも、DVDやアーカイヴ(^^;)などで繰り返し上映されるだろう。

書籍としては、何と言っても「市川崑の映画たち」。森遊机さんが、その当時(1994年)までの全作品について市川崑さんへインタヴューした力作。かなり分厚いが、あの3倍くらいの量があっても良かった。現在は手に入りにくいのかもしれないが、図書館などにも置いてあると思うので。

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私見で、代表作と思われるものを挙げておく。(初期の作品は、観ていないものも多いので、あくまでも観ている範囲内で、ということをお断わりしておきます)

なるべく自分の好みは控えめ(爆)にして、作家としての“色”が出ているものを…選んだつもり。

【初期】この時期の作品こそ、もうちょっと簡単に観られるようにならないだろうか
恋人
盗まれた恋
結婚行進曲
 ※DVDなし
プーサン ※DVDなし
愛人 ※DVDなし

【中期】この時期は、まずハズレが無いのだが
ビルマの竪琴(日活版)
処刑の部屋
満員電車
炎上

ぼんち
おとうと
黒い十人の女
私は二歳
雪之丞変化
太平洋ひとりぼっち
東京オリンピック


【後期】激選した
犬神家の一族(1976年版)
悪魔の手毬唄
火の鳥
 ※怪作かもしれない ※DVDなし
古都
幸福
 ※DVDなし
細雪
鹿鳴館
 ※DVDなし

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最晩年に至るまで、少なくとも(全盛期ほどではないにしても)或る一定水準を維持して、作品を撮り続けた。テクニック(だけの監督ではないと思うが)こそが、映画では明快な思想になることを、多くの作品で示した。同時代よりもかなり先を進んでいたその作品(特に初期のもの)には、これからの新しい観客に対しても、力強いアピールが含まれていると思う。

長い間ありがとう。
また、どこかで(^^)。

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