劇団四季の新作は〔ウィキッド〕
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佃の渡し*日本橋公会堂*2006-04
〔佃の渡し〕作 北條秀司
演出 大場正昭
演出 成瀬芳一キャスト
水谷八重子:お咲/おきよ(二役)
安井昌二:おでん屋の仙吉
一條久枝
青山哲也
柳田豊
伊藤みどり
小泉まち子
田口守 など会場 日本橋公会堂(中央区日本橋蛎殻町)
製作 新生温知会
後援 松竹
そんなに昔ではない以前に一度観た新派の名作を、小さな劇場で再度観てみる。それにしても前回は新橋演舞場という大劇場だったのだが…。
ええと、その、私的な場であっても、こういうことを書くのは非常に心苦しいのだが、水谷八重子さんが主演で、すでに定評のある名作を上演しているのに、なぜお客の入りがあまりパッとしないのだろう。そりゃあ、テンポの面では、さすがにちょっとゆっくり過ぎるのではないかと思われる箇所もあったけれど、北條秀司氏のストーリーと台詞に酔えば、少々のことはどうでもいいという気分になる。
水谷・安井の両人が良いのはもちろんとしても、脇を固める一條・伊藤・小泉の3女優も、ごくナチュラルに巧い(^^)。僕の好みとしては、脇のひとが渋く演じているのだから、主役はもっと派手に演じ上げても良いんじゃないかと思うのだ。しかし、水谷さんの“お咲”は、役柄は派手だが、それを演ずる水谷さんのテクニックは、かなり渋い。
今まで観てきた他の新派の舞台を考えても、そういうのが新派流なのだろうか。先代(初代)の八重子さんは、どうだったのかなあ。もちろん、僕の年齢では(^^;)、生の舞台は拝見したことがないのだが…。
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白石加代子「百物語」第二十三夜*岩波ホール*2006-03
〔白石加代子「百物語」第二十三夜〕出演 白石加代子
構成/演出 鴨下信一
原作 朱川湊人 「栞の恋」(「かたみ歌」より)
原作 夢枕獏 「首」(「陰陽師シリーズ 龍笛ノ巻」より)会場 岩波ホール(千代田区神田神保町)
製作 メジャーリーグ
1992年6月の「第1夜」初演から、風邪で断念した1回分を除いて、毎回欠かさず通っているこの公演ではあるのだが、たまに乗れない日もある(^^;)。今回もそうだったのだ。
とにかく、まず話の内容うんぬんという以前に、どういうわけか場内が異様に暑いのだ。まわりのお客も、みんな暑がっていたぞ〜。暑いところで静かに語られたら、怖くなるより眠くなるだろう…(^^;)。
あと、いつの頃からか指定席になったのも、僕などは嬉しくないのだ。たいてい、かなり前のほうの席になるのだけど、岩波ホールのような小さな空間で前に座ることが、果たして良いことなのかどうか。出来るなら、後方の、端のほうの席で聞きたいんですが(笑)。
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グランドホテル*東京国際フォーラム ホールC*2006-02
〔グランドホテル〕
“Grand Hotel The Musical”スタッフ
作詞/作曲 Robert Wright & George Forrest & Maury Yeston
脚色台本 Luther Davis(1932年の同名映画に基づく)
演出 Glen Walford
翻訳 菅野こうめい
主催 フジテレビジョン/ライブドア/朝日新聞社/キョードー東京/ぴあ
企画/制作 フジテレビジョン
会場 東京国際フォーラム ホールC(千代田区有楽町駅前)キャスト
前田美波里:グルーシンスカヤ(バレリーナ)
大澄賢也:男爵 〈岡幸二郎とのダブルキャスト〉
紫吹淳:フレムシェン(タイピスト)
小堺一機:オットー(会計士)
諏訪マリー:ラファエラ(グルーシンスカヤの付き人)
パク・トンハ:エリック(ホテルフロント)
藤木孝:オッテルシュラーグ(医師)
田中健:プライジング(実業家)
はっきり言って、会場が良くない。大きすぎる。せめて日生劇場くらいの場所のほうが、作品の雰囲気には合っているのではないか。
楽曲は、例によって難しい(^^;)。〔ナイン〕のモーリー・イェストンなのだ。やっぱり、このひとは苦手だ。
メインキャストは、多少地味ではあってもクセ者(笑)ぞろいなのだが、中でも、小堺一機と大澄賢也が(役柄にも合っていて)光る。特に、ちゃんと歌っている大澄賢也を初めて観たのだが、いやあ、普通に歌えるひとなんだ。知らなかったなあ。
ちなみに、チケット発売当初はプライジング役として(田中健さんとのダブル・キャストで)名を連ねていた岡田真澄氏は、健康上の理由で降板したとのこと。
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ふりだした雪*シアター1010*2006-01
〔ふりだした雪〕新春新派公演
作 久保田 万太郎
演出 青井 陽治
美術 朝倉 摂
会場 シアター1010(足立区北千住駅前)キャスト
波乃 久里子:おすみ
松村 雄基:治平(おすみの求婚者)
六平 直政:柳太郎(おすみの元亭主)
柳田 豊:傳蔵(おすみの伯父)
伊藤みどり:お兼(傳蔵の妻)
田口 守:直吉(お兼の友人)製作:松竹/THEATRE 1010
話は、ごくシンプルなもの。
観客席通路の間隔が広い、新しく建てられた劇場の特徴を活かした、人物を、場内を縦横に歩かせる演出が、芝居の雰囲気からそれほど遊離しないというのは、なかなか珍しい。
部屋の中から見た設定で、引き戸を開けた向こう側にだけ雪が降っているという短いシーンの、うっかりすると見逃してしまいそうな舞台効果に驚嘆する。開いた戸のあいだから見える範囲にだけ雪を降らすって、舞台上ではそれほど簡単なことではないだろう。どうやってそういう効果を出したのかという方法は、しばらく考えたら分かりましたが(^^)。
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ジキル&ハイド*日生劇場*2005-37
とても評価の高かったこの作品を、僕は観ていなかったので、再々演(?)に出かけていく。
楽曲は、とても素晴らしいのだ。
ただし、どうも脚本が良くないのか、人物の描き方に難がある。“偉ぶった”人物たちが次々と殺されていくのに対して、市井の民の反応は、あれで良いのかな? というより、演出の問題なのだろうか…。
2枚組の(オリジナル・ブロードウェイ・キャスト盤ではない)コンセプト・アルバムを買って、この頃はいつも流しています。どことなくロンドン発ミュージカルの影響も感じられる大仰なサウンドが、しかしこの題材には合っているのだろうなあ。
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アルバートを探せ*文学座アトリエ*2005-36
ほとんど思いつきのように出かけていったのだが、これが予想外の秀作。アトリエの小さな舞台を1両の客車に見立てて、その左右を両面から(観客の座る)座席ではさむという座席配置。
日本を講演旅行中の(アルバート・)アインシュタインを乗せた貸し切り列車の中での、アルバートを文字通りに探す人々の話なのだが、エンタテインメントとしても成功していながら、きちんと作者のアピールも含まれていて、いやあ、書き下ろしでこんな作品に当たるとは、意外な驚きです(^^)。しいて言えば“詩人の宮沢(賢治)”という登場人物は、要らないような気もしたのだけど。
どうも、来ていたお客の話をちらっと聞いた限りでは、あまり内容がお気に召さないかたもいたようですが、自分の周囲3メートルくらいの話題しか取り上げないような劇にしか興味のない向きには、そりゃあ、こういうウェルメイド・プレイは楽しくないだろうなあ(笑)。
ただし、いくら良かったからと言って、これをたとえば紀伊國屋サザンシアターなんかにかけると、面白いのかどうか疑わしい、というのも確かなのだ。内容と入れもの(劇場)との関係って、なかなか難しい。
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母・肝っ玉とその子供たち*新国立劇場(中)*2005-35
うわ、危うく見落とすところだった(^^;)。忙しくて、購入していたチケットを思わず流しそうになったのだ。
ええと、ブレヒト劇と大竹しのぶということでは、1996年の「セツアンの善人」に継ぐものになるのか。まあ、演出家は違いますが。
それにしても、でも、なぜ今、ちょくちょくブレヒトの作品が上演されるのだろう。かつて、あまりにも思想的立場からのみ解釈されていた(らしい)ことへの反動と、舞台にかけたときの視覚効果の面白さ(まあ、これは演出で良くも悪くもなってしまう事柄だが)からなのかなあ。
でも、大きな声では言えないけど、やっぱりブレヒト劇の内容って難しいだろ〜。それに、単なる祝祭空間(爆)と捉える(今回の演出は違いますよ)には、あまりにも内容が社会や階級(!)に切り込んでいるわけだし。
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リトルショップ・オブ・ホラーズ*青山劇場*2005-34
いやあ、もしかしたら座席の問題なのかもしれないけど、とにかく歌詞の聞き取りにくいミュージカルって、久々に観た。青山劇場の2階席って、以前にも座ったことがあったかなあ。どうだっけ…。席よりも、音響に問題があるような気がしたのだが。
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うーむ。
あの病気って、症状・程度によっては、今では治るひとも多いそうなのだが。
ありきたりの言葉を使えないくらい、いろいろな思いがあふれる。
昨年12月の新宿での、歌曲を主体としたコンサートに行けなかったのが、今となっては後悔しきれないこととなる。
日本語上演版での〔ミス・サイゴン〕タイトル・ロールは、彼女がそのイメージを作ったのだ。再演時、4人の“キム”が、彼女のイメージをそれぞれどう越えるのか、そういう視点で観ていた観客も多かったと思う。
東宝が発売している東京公演の2枚組・実況録音盤が、今も残っている。月並みだが、本人が居なくなっても、それでも彼女の歌だけは残ってゆくわけだ。
舞台の中では、毎回、不幸な結末を迎えた“キム”。しかし、そのどうしようもない終わりかたのため、だからこそリピーターとなって、観客は何度も〔ミス・サイゴン〕に出かけたのだろうか。
先行する〔レ・ミゼラブル〕のほうが、楽曲も、バランスのとれた台本・構成も、そして救いのあるラストも、比較にならないほど優れている。しかし、感動は完成度からのみ生まれるものではない。
もし、ここではないどこか他の場所に行ってしまったのだとしたら、そこで、好きな歌を、自由に楽しく歌っていてほしい。でも、努力家のようだから、楽しく歌うだけではなく、厳しいトレーニングも続けているかもしれない。
とにかく、今まで、そして、これからも残された歌を聴いていくという意味でも、いろいろとありがとう。
安らかに。
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異国の丘*四季劇場(秋)*2005-32
初演以来、久々に観た。キャストが変更になっているのに、なかなか馴染めない。ミス・キャストというのではなく、単にこちらの受け取りかたの問題なのだけど。
“昭和の歴史三部作”としてこの前後に作られた「李香蘭」や「南十字星」と違い、これ、というナンバーがないのがツラいなあ。たとえ、登場人物たちが幸福な結末を迎えられなくても、舞台として良い終わりかた、というのがある。そういう意味で、この作品はきちんとエンディングが“決まって”いないのだ。
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恋ぶみ屋一葉*新橋演舞場*2005-31
かつて杉村春子さんと杉浦直樹氏の共演で上演(再演も)されたオリジナル劇を、浅丘ルリ子さんと高橋英樹という、とにかく日活色の強い顔合わせで再演したもの。舞台では初共演、なんだったかな?
ミス・キャスト(人気のある通俗作家の役)ではないかと思われた高橋英樹が、意外に悪くない。しかし、気難しいことを言うならば、主役の役作りに若干の難がある。
何度も演じられてきた、ルリ子さんの明治・大正期の年代もの。立ち姿(和服での)と台詞まわしがとにかく美しいので、もうそれだけでかなりの幸福感があるのだが、しかし、劇中での役柄から考えると、ちょっと演じ足らないところがあるように思われる。
恋文を代筆することでいくつかの“恋の仲介役”になっているヒロインが、時に、仲介の役を超えてしまうのはなぜなのか、台詞ではっきりとは語られない弟弟子(高橋英樹)への思いは、つまり演技で見せなくてはいけないのだ…。
しかし、それでも商業演劇としてはかなり水準の高い戯曲であり、キャストも悪くないので、大入り満員というわけではない(別に空いているというほどでもないが…)客席の様子が、少々もったいない気もする。
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ふたりのカレンダー*ル テアトル銀座*2005-30
かつて『ターリン行きの船』(杉村春子と先代の(厳密には違うが、とにかく、有名なほう(^^;)の)尾上松緑)や『古風なコメディ』(越路吹雪と米倉斉加年)というタイトルで上演されたことのある2人芝居を、団時朗さんとの共演で、例によって年に一度の“黒柳徹子コメディ”として上演したもの。
2人芝居は難しいなあ。むしろ1人芝居や、あるいはスタンダードな芝居(メインのキャストが5人程度)のほうが、出来不出来の落差という意味では(脚本さえしっかりしていれば)安定しているのではないか。1人芝居では名作に当たるときもあるが、2人芝居って…なにがあるだろう。本当の“2人だけ”芝居と限定すると(たとえば「ドレッサー」のようなものは違う)、ほとんど思い付かないぞ〜。
と言って、もちろん、この芝居が良くないわけではない。一般的な商業演劇の水準からすると、なかなかのものだろう。適度にハイブロウ(笑)で、そこそこ親しみやすい。ウェルメイドって、別にそういうものだと限定されているわけではないだろうが、たいていそんな感じに仕上がることになる。
しかし…。
たった2人だけの登場人物の、心理模様とその微妙な変化〜心のアヤっていうものかな?〜が、ここで繊細に描きつくされているかどうかと問われたら、とてもイエスとは言えないだろう。うーむ。
それにしても、初期の頃にはちょくちょく通っていた“(旧)銀座セゾン劇場の黒柳徹子コメディ・シリーズ”だが、1995年の『シャンブル・マンダリン 駅前ホテルのお客』以来10年ぶりに来てみても、いろんな意味で(^^;)変わっていない。客層も、老若男女にわたっていて、これは、普通の商業演劇とはかなり異なっている。どの大劇場でも、こんな風景が見られると良いんだけどなあ。
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ゴッドスペル*東京芸術劇場(中)*2005-29
オフ・ブロードウェイのミュージカル。1971年初演。ブロードウェイ進出は1976年。
うーむ。演出は意欲的。楽曲も悪くない(ものもある)。キャストも、なかなかの力量のひとが集まっている…のだろう。ということは、弱いのは本か。まるで、新約(聖書)のいくつかの有名なエピソードからの、スケッチ集なんだもんなあ。
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京舞*新橋演舞場*2005-28
久々に、新派の公演に行く。
芸道ものなので、わりと安心して観られる…のではないかと思っていたのだけど、うーん、同じ芸道ものでも、もっと通俗的なほうが僕は好きだなあ(^^;)。なんと言っても北條秀司さんの戯曲なので、思わず姿勢を正してしまう。
役者は、やはり皆が好演している。水谷八重子と波乃久里子の2枚看板は言うまでもなく、英太郎さんも良い感じ。何年か前に新派で観て、あまりのハマリぶりに驚いた国広富之氏は、今は新派の所属なのだろうか? 彼も、やはり素晴らしい。
たまに行くと、ああ、ちゃんと毎回“新派”に通うようにしなければ、と思うのだけど、次の公演の案内が来る頃には、その気持ちを忘れちゃっているのが問題なんだよなあ(笑)。とにかく、11月のアトリエ新派の公演は、ちゃんと押さえるようにしよう(^^)。
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小林一茶*紀伊國屋サザンシアター*2005-27
井上ひさしさんの旧作。どういうわけか観ていなかったので、出かけてみる。
有名・著名人の評伝劇(平賀源内、乃木将軍、宮沢賢治、夏目漱石、樋口一葉、石川啄木、太宰治、魯迅、河竹黙阿弥、河上肇、林芙美子、吉野作造 etc.)。言葉遊びや劇構造に仕掛けのある作品(日本人のへそ、化粧、キネマの天地 etc.)。井上氏の両傾向が、ここでは融合されているのだが、うーん、ちょっと難しいなあ。
大きな仕掛けと、その中のドラマとが、どちらも面白く、でも、だけどしっくりこないのだ。最後まで観ると、まあ、そういう落しかたなら、アリだろうとは思うのだけど(^^)。
第1部は妙に重苦しく、ウトウトしているお客を、周囲に複数見かける。僕も、ちょっと厳しかった(^^;)。さすがに第2部に入ると、話にも勢いが増して、最後までたたみかけるようにテンションが上がっていくわけなのだが。
役者は…【続く】
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エドモンド*青山円形劇場*2005-26
チラシにも、いつもの八嶋智人の写真が出ているのだが、いきなり冒頭から“顔が違う”のに驚かされる。まあ、ものすごいメイクをしているとかいうことではないんだけど(^^;)、そうだよなあ、ここまでトレードマークみたいになっていると、ずいぶん印象が違うのだ。有ると無いとでは。
内容に関しては、マメットの作としてはどうなんでしょうか。水準くらいなのかなあ。というか、主人公の経験をそのまま味わう(?)か、それとも寓話的なものとして受け取るか。それだけでもずいぶん感じかたが変わってくるわけだし。
いやあ、それにしても、あるていど名前を知られた役者さんの“全裸”(1列目真正面のオレの席からでもそう見えたのだが、もしかしたら前張り(?)を使っていたのだろうか)って、久々に舞台で見たなあ。そういえば、どこかで当人が語っていたような気もしたけれど、いや、ちょっと驚きました。
昔、ある戯曲の後書きで読んだことを思い出す。要旨としては「どんなに素晴らしい演技をしている名優の姿より、その隣に全裸の人間がいたら、観客はどうしてもそちらを見てしまう」ということ。
こういうことを書くと、人格円満で高潔な人物と思われている書き手ならばショックを与えるかもしれないけれど、まあ、僕の場合はそういうこともないだろうから(爆)はっきり書きますが…、かなり暗いシーンなので、局部がはっきり見えるわけではないのだけど、でも、体毛(普通なら下着の中に隠れる部分の)は、モサっと(?)はっきり見えたもんなあ。
まあ、もちろん、その人物がすべてを剥ぎ取られていくという意味で、きちんと効果的なシーンではあったので、誤解の無きように。…って、こういうことを書いてるから、キッズgooの検索では表示できないページにされているのだろうか(泣)。いたく反省(うそ)。
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戯曲 赤い月*紀伊國屋ホール*2005-25
〔戯曲 赤い月〕文学座公演/紀伊國屋書店提携
スタッフ
原作/脚色 なかにし礼
演出 鵜山仁
装置 倉本政典
会場 紀伊國屋ホール(新宿)キャスト
平 淑恵:森田波子
石田 圭祐:森田勇太郎(波子の夫)
大滝 寛:大杉(関東軍参謀/波子の最初の恋人)
長谷川 博己:氷室(関東軍秘密諜報機関員)
のちのち混乱を招きかねない(笑)、タイトルに“戯曲”とついた舞台である。原作者自身が脚色。僕は、原作も映画も(たしかTVもあったのか)どれも知らないのだが、常盤貴子が主演した映画の予告篇などから想像していたものとは、かなりタッチが違うように思える。実際、原作者によると「構想を練り直した全く新しい作品」なのだそうだ。
前半、場面転換でかなり見せる。鵜山さんって、そういうひとだっけ。シンプルな装置が、次々に、いろいろなものへと変化してゆく。そのなんともいえないスピード感で、過酷な引き揚げの過程からのいくつかのスケッチを、味わいを損なうことなくしかしテンポ良く見せることに成功している。
気になったところ。
客席通路から舞台へと登ってくる、そういうやりかたで登場するキャストがむやみに多いのだが、こういうのは、印象的な場面でたった一人だけに使うか、それとも花道のある劇場でやることか、どちらかではないだろうか。紀伊國屋ホールのような場所だと、かなり違和感があるのだ。特に、遅れて入場してきた本当のお客も中には混ざっているので、余計に困惑してしまうのだ(^^;)。当たり前だけど、その困惑って、演出家の意図とは関係ないしなー。
観ながら、特に第2幕になって思ったのは、これって、もう一つの「女の一生」だなあ、ということ。仕事に邁進するか、男との交情に身を投じるかの違いはあっても、戦時下を“がむしゃらに(周囲の目を気にせずに)生きていく”ヒロインという意味では、とても印象が重なるのだ。もちろん、同じ文学座であり、同じくヒロイン劇であるという共通点は言うまでもない。
ここ数か月、自分の中では、何度目かの杉村(春子)ブームで、そのせいで“文学座のヒロイン劇”にまで行ってしまって(^^)、うん、でも堪能しました。少なくとも演技者の集団としては、やはり手堅いなあ。久々に、平淑恵版の「女の一生」も観てみたくなった。平さんの「女の一生」は、初演時に観ただけなので。もちろん、本当の初演時(1945年4月)版台本でやってもらいたいですね〜。
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『SHIROH』シネクイント(渋谷)にて
昨年12月・帝国劇場での公演を収録して、映画館で上映したもの。最近、何度か試みられている、舞台公演を収録して映画館で興行するというもののひとつ。
単に舞台をそのまま収録(固定カメラで)したものとも、TVなどでの公演中継(録画)とも、舞台の映画化とも違う独自のもの。言いかたを変えれば“どっちつかず”であるとも言える(^^)。
果たして、こういう試みにどんな意味があるのか、どのくらい元の舞台を再現できているのか、あるいは、直 <じか> に舞台に接する以上の効果を映像化することで生み出せているのか。そういう問いかけは、今回、僕に限っては無意味なものになっている。
圧倒的なミュージカル体験。とにかく今日は、何も言えません(^^;)。既に発売されている抜粋版CDで何度も何度も聴いている曲も、やはり映像付きで観るとまた格別です。それに、舞台で一度観ただけのCD未収録曲もいっぱいあって、非常に堪能しました。主演・中川晃教くんのパートを含む曲にも未収録のものがあるので、要注意。
ケタはずれにパワフルなこの作品が2000円(前売料金)で観られるというのは、一般の映画の当日料金が1800円であることを考えると、何か悪い冗談のようでもある。公演を収録した(上映されたものと全く同じ素材なのだろうか)セルDVDも、10月6日に発売予定。定価6800円。
【続く…かも】
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うら騒ぎ/ノイゼズ・オフ*新国立劇場(小)*2005-18
マイクル・フレイン(今年、新作〔デモクラシー〕が鹿賀丈史&市村正親/両氏の共演で日本初演された)の、旧作コメディ。今までにもシェイクスピア・シアター(!)が上演したり、なんと商業演劇(この言葉って本当はあいまいなんだけど)としても上演されたことがあるこの作品を、僕は初めて観た。
うわ、面白いんだなあ。想像していたものより、遙かに素晴らしいものだった。
シェーファー(兄弟のうち、どっちの、だったっけ(爆))の〔ブラック・コメディ〕のように、設定に仕掛けがあるもの(この場合は舞台上の明暗が現実とは逆転する)と、やはりシェーファー(だから兄弟どっちだよって(^^;))の〔スルース〕のように、登場人物そのものが誰か(観客も含まれる)に何かを仕掛ける、仕掛けのある作品は、たいていそのどちらかに分類されると思う。
ここでは、設定に仕掛けがある。第1部は、ゲネプロの様子を、観客席から眺めている設定。第2部では、視点を180度変えて、本番中の舞台を、舞台裏(舞台装置の裏)から覗いている様子。そして第3部では…という、ある程度、舞台が好きなひとならば、設定だけでもかなり楽しめるだろう。
役者もみな好演で…
【続く】
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ラ・マンチャの男*帝国劇場*2005-17
東宝ミュージカル特別公演
〔ラ・マンチャの男〕
“Man of La Mancha”スタッフ
作曲 ミッチ・リー(Mitch Leigh)
作詞 ジョオ・ダリオン(Joe Darion)
脚本 デール・ワッサーマン(Dale Wasserman)
振付 森田守恒
装置 田中直樹
翻訳 森岩雄&高田蓉子
訳詞 福井峻
演出 松本幸四郎
製作 東宝
会場 帝国劇場(千代田区丸の内)日本初演時の振付/演出 エディ・ロール
日本初演*1969年/帝国劇場/主演・市川染五郎(→現・松本幸四郎)キャスト
松本幸四郎:セルバンテス&アロソン・キハーノ(ドン・キホーテ)
松たか子:アルドンサ
福井貴一:カラスコ博士
山崎直子:アントニア(キハーノの姪)
上条恒彦:牢名主
佐藤輝:サンチョ
荒井洸子:家政婦
20年ぶりくらいで、2度目の観劇になる。とにかく、松たか子の歌が、2階席の後ろでも分かるくらいに(^^)素晴らしい。これが一番の収穫だろうか。
いきなりの入獄シーンから牢内での即興劇へと、ちょっとノレないままの早いテンポで進んでいく。ところが、サンチョとキホーテとが、馬に見立てた者を引き連れて旅に出た瞬間、それまでの余韻を残さない展開が、きちんとした演出であったことに気付く。この場面と歌には、確かに感動する。
主役のひと(…)は、セルバンテスを演じているときはともかく、キホーテになると…、何なんだろう、あの芝居は。いや、非難(笑)しているわけではないが、不思議な、流れるような台詞回しなのだ。っていうか、このひとのセリフだけが、実際にスルスルと流れて行っちゃうんだよなあ。どういう演技プランなのだろう(ブロードウェイでも60回(!)同役を演じた天下の名優 と言われているらしい/この言葉って定義がはっきりしないのだが に対して、ちょっと言葉が過ぎました(._.))。
良いように考えるならば、役として「陶酔している」ような演技なのだろうが、意地悪く捉えれば、御当人もまた、自身に陶酔しているかのように思えてしまうのは、オレの底意地が悪いから、なのかな???
オリジナル版の、トニー賞受賞記録1966年度
作品賞(ミュージカル) ※同年には〔メイム〕〔スイート・チャリティ〕〔晴れた日に永遠が見える〕も。とんでもない…
演出賞(ミュージカル) Albert Marre
主演男優賞(ミュージカル) Richard Kiley
作曲&作詞賞 Mitch Leigh / Joe Darion
装置賞 Howard Bay
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ナイン THE MUSICAL*アートスフィア*2005-16
〔ナイン THE MUSICAL〕
“Nine The Musical”スタッフ
作詞/作曲 モーリー・イェストン(Maury Yeston)
脚本 アーサー・コピット(Arthur Kopit)
翻案 マリオ・フラッティ(Mario Fratti)
振付 ジョナサン・バトレル/グスタヴォ・ザジャック
美術 スコット・パスク
衣装 ヴィッキー・モーティマー
照明 沢田祐二
演出 デヴィッド・ルヴォー(David Leveaux)
翻訳/訳詞 青井陽治
主催 tpt(theatre project tokyo)/アートスフィア/テレビ朝日
会場 アートスフィア(品川区天王洲アイル)キャスト
別所哲也:映画監督グイド
大浦みずき:ラ・フルール(プロデューサー)
純名りさ:クラウディア(女優)
高橋桂:ルイザ(妻)
池田有希子:カルラ(愛人)
花山佳子:グイドの母
剱持たまき:スパのマドンナ
その他、10人の女優(田中利花さんや井料瑠美も)と子役(ダブルキャスト)
絶賛された去年の舞台(「tptのミュージカル? ふーん?」と思っているうちにチケットを買いそびれた)が日本初演だったというのは、本当なのだろうか。作品そのものは、ブロードウェイでの初演が1982年なんだけど。まあ、渋い作品だし、日本で上演されていない海外の名作なんて、山のようにあるからなあ。特にミュージカルは。
【追記】扇田昭彦さんの批評を見ると、1983年に東宝で初演されていますね(^^;)。こういう情報が、ネットですぐに出てきたら良いんだけど。舞台の上演史って、まだまだきちんとネット上ではまとめられていないからなあ。っていうか、書籍でも、きちんとしたものは無いのかな? 自分で地道に調べるしか無いんだよね。
ええと、美術や振付・衣装などは良いよねえ。「実力主義のキャスティング」(言いたいことは分かるけど、少なくとも最近は、たとえば東宝制作のミュージカルだって、それほどスタア主義ではなくなってきていると思うんですが。っていうか、四季や宝塚の出身ではないが実力のある独自のスタアも、ようやく何人かは出てきているし)の面々も、さすがに歌は素晴らしい(中には、ちょっとアヤシイひとも居たような)。
話は、フェリーニの『8 1/2』をモチーフに、ミュージカル化したものです。うーむ。『カビリアの夜』がミュージカル『スイート・チャリティ』になるのは、わりと分かりやすいんだけど、こっちのほうは、内容がちょっと難しい。(『サテリコン』や『甘い生活』を、映画のままにミュージカル化したら、いったいどうなるだろう(爆))
しかし、個人的な感想としては、どうも楽曲に親しめなかった。ミュージカルで、その楽曲にノレないと、もう駄目じゃん(^^;)。でも、ブロードウェイ版(初演キャストでもルヴォー版でも)のCDを、ちょっと聴いてみたいとは思うので、当たり前ですが、駄目なスコア、というわけではないのだけど。
オリジナル版の、トニー賞受賞記録1982年度
作品賞(ミュージカル)
演出賞(ミュージカル) Tommy Tune
助演女優賞(ミュージカル) Liliane Montevecchi
スコア賞 Maury Yeston
衣装デザイン賞
(主演男優はラウル・ジュリア)2003年度
リヴァイヴァル作品賞(ミュージカル)
助演女優賞(ミュージカル) Jane Krakowski
(演出はルヴォー、主演男優はアントニオ・バンデラス)
ラウル・ジュリアやアントニオ・バンデラスって、別所哲也とはずいぶんイメージが違うよなあ。あ、別所さん、意外に(僕のイメージしていたよりも)かっこよかったですよ。昨年の〔ミス・サイゴン〕エンジニア役では、うーん、あれは役にあまり合っていなかったと思うので、今回は、まあ、少なくともルックスにおいては◎だったんじゃないかな。
女優は、ソロの曲があるひとは、みな良かったですね。1人だけ挙げるとすれば、大浦みずきさん。キャバレー・ショウの場面が圧巻。ステージをキャバレーのフロアに、観客席をキャバレーの客席に見立てたその客のあしらいかたが、嫌らしいくらいに巧いのだ。まあ、クサみのある達者さ、というほうが適切かもしれないけど。キャリアのあるひとは、やっぱり凄いもんだなあ。
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箱根強羅ホテル*新国立劇場/中劇場*2005-15
〔箱根強羅ホテル〕スタッフ
作 井上ひさし
演出 栗山民也
美術 堀尾幸男
主催 新国立劇場
会場 新国立劇場/中劇場-Playhouse(渋谷区初台)キャスト(五十音順)
麻実れい:語学教師
内野聖陽:植木屋
梅沢昌代:管理人
段田安則:靴屋
辻 萬長:外務省職員
藤木 孝:図書館員
ほか5人
井上ひさしさんの新作ストレイト・プレイ(歌あり)。
戦時下の、それも、どちらかといえば単なる市井 <しせい> の人々の“銃後”というよりも、終戦工作へ向けて画策する人たちを描いている点では、1997年の〔紙屋町さくらホテル〕(新国立劇場オープニング公演)と共通している。しかし、純然たる市井のひとの登場人数が少ないので、どうもこちらのほうは、それほど緊迫した感じは伝わってこない。そりゃ、戯曲として巧く出来ていることは、例によって当然すぎるくらいで、キャラクターを持った8人のメインキャストをきちんとさばく手際は、やはり賞賛に値するだろう。
って、こういう言いかたをすると、全然誉めていない感じになるよなあ(笑)。別に、そういうつもりではないのだが。
キャストでは、井上組とも言える辻萬長・藤木孝・梅沢昌代(他に大鷹明良さんも)が、やはり光る。麻実れい嬢の立ち姿の美しさも、歳を重ねても変わっていない(久々に御尊顔を拝した(^^))。段田安則は、うーん、僕は去年、森光子さんの相手役を好演した〔おもろい女〕を観たもんで、今回も、もうちょっと見せ場があっても良いように思ったのだけど。
注目の(たぶん彼目当てのお客も多かったと思う)内野聖陽は、僕には何とも言えません。意外に、スタア(?)の輝きが無いのだ。文学座での主演公演だった〔モンテ・クリスト伯〕なんて、どうだったんだろう。歌もあるのだが(麻実さんとのデュエット(!)もあり)、そもそもこのひとの歌っていうのも、よく分からないなあ。僕が観た〔エリザベート〕は、山口祐一郎ヴァージョンだったもんで、ちゃんとしたミュージカルでは、まだ内野氏を観ていないのだ。あんな、歌えないと単なるコケオドシにしか見えないような役(トート:死の帝王)に配役されるほど、歌えるひとなのかな???
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メディア*シアターコクーン*2005-14
〔メディア〕作 エウリピデス(訳・山形治江)
演出 蜷川幸雄
美術 中越司
主催 Bunkamura&朝日新聞社
会場 シアターコクーン(渋谷)キャスト
メディア:大竹しのぶ
イアソン:生瀬勝久
クレオン:吉田鋼太郎
アイゲウス:笠原浩夫
メディアの乳母:松下砂稚子
守役:菅野菜保之
報告者:横田栄司
蜷川メディア(王女メディア)では、平幹二朗氏のも、嵐徳三郎さんのも観ていたんだったかな? 久しぶりの蜷川メディア。しかも、訳を変え“女優”を起用し…と、かなり変わった印象になるかもしれないと期待させる、とにかく注目の舞台ではある。
風邪で体調が良くなかったが、せっかく取れたチケットだったので(2003年の〔エレクトラ〕はチケットが取れなかったのだった。オレステス役・V6の岡田准一の人気のためか?)無理に出かけていった。上演中、咳が出なくて良かったなあ(^^;)。いちおう、用心のため咳止めは持っていたけれど、使わなくて済んで、ひと安心。
舞台は、良かったですよ。言っちゃあなんだけど、たぶんこういうモノだろうなあ、と想像した通りの出来だった。って、なんだか誉めていない感じですが、別に、そんなことはない。
気になったことを書いておく。チラシの大竹しのぶの項に「日本の演劇界において比類なき最強の女優」と書かれていて、ちょっと考え込む。いや、僕自身は、だいたい“その線”に近いと彼女のことを捉えているけれど、でも、それって日本劇壇(!)の中での共通認識としてしまって、良いもんなのかなあ。まだ、ちょっと早くないだろうか。よけいなお世話か(笑)。
コクーンで蜷川さんが演出すると、たいてい、最後のほうで劇場の背後の壁を開け、劇場の搬入口から渋谷の街並みを見せたりするんだけど、あれって、何度も何度も使える演出効果だろうか…。正直言って、もう、いい加減にしてもらいたいような気もする。だいたい、中には本当にそれが必要だったのか、本当に芝居の中身とリンクしているのか、疑問の残るときもあったし。今回も、ちょっと不思議。あれは要らないのではないか。
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解ってたまるか!*自由劇場*2005-13
〔解ってたまるか!〕作 福田恆存
演出 浅利慶太
装置 土屋茂昭
主催 劇団四季
会場 自由劇場(浜松町)(初演*1968年/劇団四季/日生劇場/主演・日下武史)
キャスト(当日の出演者)
村木明男(ライフル魔):加藤敬二
瀬戸内(捜査本部長):田代隆秀
絹川(巡査部長):藤川和彦
明石(中央新聞記者):小林アトム
カレススキ(人質):神保幸由
劇団四季のストレイト・プレイ。福田恆存さんの作というだけで、身構えてしまう(笑)。1幕の1場目は、緊張感のなかにおかしさがあって、なかなか好調。ゆるく楕円にゆがんた床、という美術が効果的。しかし、2場目で主役のライフル魔が出てくると…。
チラシには「緊張感と、爆笑の渦の中に描かれる知的な興奮」などと書かれていますが、僕にはまったく楽しめませんでした。おやおや。ただし、場内はけっこう沸いていたので、かなりの割合のお客さんには楽しめる舞台になっていたのかもしれません(^^)。
警察、報道陣、文化人、人質など、登場人物すべてがライフル魔によって否定されてゆくわけだが、その中心にいるライフル魔そのものが、やっぱりいちばん否定的な存在なわけでしょう? いわゆる“道化”とか、そういう類のキャラクターなのだとしても、とにかくよく分からないなあ。
むしろ、2幕の後半になって強調される、主人公の孤独が、どういうわけかヒシヒシと伝わってくるのが不思議。あれは、何なんだろう。
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オペラ座の怪人*電通四季劇場・海*2005-12
〔オペラ座の怪人〕
“The Phantom of the Opera”演出 Harold Prince
作曲 Andrew Lloyd Webber
作詞 Charles Hart (追補詞 Richard Stilgoe)
振付 Gillian Lynne
美術 Maria Bjørnson
台本 Richard Stilgoe & Andrew Lloyd Webber(原作 Gaston Leroux)
日本語台本 浅利慶太
企画/製作 浅利慶太
主催 劇団四季/日本テレビ
会場 電通四季劇場・海(日本初演*1988年/劇団四季/日生劇場/主演・市村正親)
キャスト(当日の出演者)
ファントム:高井治
クリスティーヌ:佐渡寧子
ラウル:佐野正幸
カルロッタ:種子島美樹
メグ:松元美樹
マダム・ジリー:西島美子
ピアンジ:半場俊一郎
1月に、16年ぶり〜日生劇場での日本初演に行って以来〜に観たばかりなのに、何のつもりかまた出かけてしまった。前売開始の頃が、たしか映画の公開時期と重なって、ちょっと(行くか行かないかの)判断がおかしくなっていたのかもしれない。今週末の〔キャッツ〕第2次発売(会員先行)は、ぜひとも買わないように心がけたい…(爆)。
1月は2階の最前列・上手の端、舞台全体の構成が分かり、ひとの動きもまあまあ見える席ではあった。今回は、1階の前方下手寄り、シャンデリアの上下がじっくり眺められる場所だった。というより、それを狙って選んだ席だったような気もする(^^;)。それにしても、
【続きはあとで…】
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今までに数回機会があったのに見落としていた演目。劇団四季のストレイト・プレイ。石丸幹二さんの主演なのだが……【続きはあとで】
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今年5回目(……)の劇団四季公演。1週間のうち2度も浜松町(四季の直営(?)専用劇場が3つある)に行くと、オレって四季ファンやん(なぜ関西弁?)という気もしてくる。他のひとがどう思っているかはともかく、自分としては特にファンだとは思っていないのだが。
〔夢から醒めた夢〕は、〔ユタと不思議な仲間たち〕(1984年一般公演)、〔ミュージカル 李香蘭〕(1991年初演)と並ぶ、四季の3大オリジナル・ミュージカル(と、かつては言っていたのだが、今でもそうなのだろうか)。1988年の初演(一般公演)以来、何回か観る機会はあったのだが、見逃したりチケットを(買ったが)流してしまったりで、今回が初めてになる。
数度の再演によって練り上げまとめられた、なかなか楽しい作品。ストーリー自体は小学3・4年生くらいでも分かり楽しめると思われるシンプルなものだが、それを、いろいろな仕掛け(舞台効果)と動き(ダンス)と歌とで、鮮やかに描いている。三木たかしさんの曲も(ひとにより好みはあるでしょうが)親しみやすく、日本語で歌われるオリジナル・ミュージカルとしては、悪くないんじゃないかな。それにしても、上記の3大オリジナル・ミュージカルも、〔異国の丘〕(2001年初演)や〔南十字星〕(2004年初演)も、全部が三木たかし作曲なんだなあ。中では、やっぱり〔李香蘭〕が素晴らしいよね。
作品のメイン・ストーリーが始まる前に、舞台上で、サーカス(?)のようなパフォーマンスを見せる。それに先だって、開演前にも場内通路・ロビーや劇場前の広場で、大道芸ふうにパフォーマンスが行なわれる。こういうのって、普通は劇場の隅のほうでちょこちょこっとやることが多く、そばを通る大人のお客は(たぶんパフォーマーのほうも)ちょっと気恥ずかしい思い(笑)をさせられるわけだが、ここまで大人数できちんと行なうと、こういう試みもちゃんと成立するんだよなあ。まあ、僕はやっぱりちょっとだけ気恥ずかしかったけれど(^^;)。でも、お客さんが本当に喜んではしゃぐのを近くで感じるだけで、こっちも少しだけ楽しくなってくるのだ。
ところで、四季の歌で、以前から気になっていること。
どういうわけか、歌詞の中で母音が「ei」と続いた場合、それを「エエ」と発音するのだ。この舞台でいうと「永遠」が「エエエン」に、「兵隊」が「ヘエタイ」に、あろうことか語尾に置かれた(さすがに文中の形容詞ではない)「きれい」が「キレエ」と歌われたのには、ちょっとどうなんだろうと思ってしまった。これって、僕が知らないだけで、声楽のほうではむしろ“正しい”歌いかたなのか、それとも四季だけの歌いかたなのか、どっちなんだろうなあ。とにかく、全員が「エエエン」と歌うから、とても気になるのだった。四季の、まず母音だけで発声するとかいうセリフ練習法は、僕も知っているけれど、それと関係があるのかな?
四季の公演でよく気付くのは、同じ演目を何回も観ることがけっこうあるから、という可能性も高いか。うーむ。他の公演(たとえば東宝のミュージカル)でも、そうやって歌っているかなあ。気付いたことがないんだけど。
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〔花咲く港〕 菊田一夫さんの戯曲を、文学座の鵜山仁氏が演出したもの。ある離れ小島に2人のペテン師がやってきて島民相手に詐欺をたくらむが…、というコメディ。木下惠介さんの第1回監督作品として、映画化(1943年)もされている。映画は大昔に観たけど覚えていないなあ。小沢栄太郎さんと上原謙がペテン師を演じていたらしいのだが。
内容は、芸術座あたりで商業演劇としてやってもおかしくはない感じ。ただし、その場合はメインのペテン師2人(ここでは渡辺徹と高橋和也が演じている)に、もうちょっと“重い”スタアの名前が入ってくるだろうけど。とにかく、アートではなくエンタテインメントである古い戯曲に対し、正攻法で向き合っていることに好感が持てる公演。
ここでの渡辺徹は、ときどき森繁久彌さんのような台詞回しになる。うーん、作品の中ではおかしくなかったので、悪いことではないのだろうか。高橋和也くんの役は、いわゆる軽演劇(書いてる当人も正直言ってそんなに実感として分かっていない言葉を使うのも恐縮なんですが)の役者向きのもので、これは動きなどかなり難しいと思う。がんばってはいたんだけど…。
前方の一部座席を取り囲むように細い“花道”(とは言わないよなあ、あれは。回廊? エプロン・ステージ?)が作られていて、そこを使って登場人物が出入りしたりもするという趣向は、どうなんでしょう、あれ。座席の配置などで比較的自由なことが出来ると、よくこういうことをする公演があるんだけど…。ちなみに、この通路で囲まれた部分にいる観客は「まるで島民のひとりとして物語に参加するような雰囲気をご堪能いただける」と、劇場ページには書いてあります。ふーむ。
後ろの席で観ていると、けっこう面白かったのかもしれないが、なにしろこちらは、その、通路で取り囲まれたほうの席だったので、この舞台設置の効果のほどは分からないのだ。こういう場合、背後で何かちょっとした芝居をやっていても、僕は自分のルールとして、振り向きません(笑)。首をまわして後方を眺めるのはOK。でも、真後ろを観るのは、ちょっとなあ。
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〔アンチゴーヌ〕 劇団四季のストレイト・プレイ。ジャン・アヌイ(Jean Anouilh)の戯曲を浅利慶太氏が演出したもの。18年ぶりの上演(前回は見落とした)。
オイディプス(劇中には登場しない)の娘でただ「ノン」という主張を繰り返すことで周囲を脅 <おびや> かすアンチゴーヌを野村玲子嬢が、自らの志向とは合わない役割(=為政者)を担うことを受け容れたために姪のアンチゴーヌを処分しなければならなくなる国王クレオンを日下武史さんが、それぞれ演じている。
(ギリシア悲劇については、中学生の頃、子供向け、しかも英語訳からの翻訳もので読んだくらいの知識しかないので、ソフォクレスとアヌイとを比較して云々などということは出来ません。教養ないな〜(^^;))
【追記】ここで、ギリシア悲劇とギリシア神話とを混同しているのが、どうにも筆者の愚鈍ぶりを示していて興味深いため、赤恥覚悟で残しておきます(^^;)。ガキのときに読んだのは、ギリシア神話の英語版からの翻訳ものだっつーの。ったくもう、しょうがねえなあ、氷室。
そうそう、ギリシア喜劇は、アリストパネスのものを何冊か、中学生くらいの時に読みましたが、でも、悲劇のほうは取っつきにくそうだったもんで、当時は読まなかったのだ。
四季のフランス劇は、いつも端正に仕上がっている。シンプルなこの舞台、とくに前半は一本調子なほどのセリフのやりとりが、悪い意味ではなく(?)眠気を少々誘うほど。しかし、さすがに後半に入りアンチゴーヌとクレオンとの2人舞台になると、息もつかせぬセリフの応酬が、圧倒的な迫力でこちらにせまってくる。
僕は、アヌイといえば、まだ〔ひばり〕くらいしか観たことがなかったので、てっきりあの迫力と魅力は題材(ジャンヌ・ダルク)そのものから来ているのではないかとあなどって(笑)いたけれど、やはり間違いだった。古典(古典劇ということではなくスタンダードなものという意味)というのは、ちゃんと観ておかなくちゃいけないなあ。
アンチゴーヌの婚約者エモン役で、阿久津陽一郎くんが出ている。上背があって、やっぱり舞台で映えるかっこ良さだ。近くで見たなら、実際のところは分からないが(爆)。アンチゴーヌの“意志”に引きずられて行くかのように退場する場面、声もいくらか上ずっていて、演出なんだろうけど、ふーむ、という印象。東京でも、早く阿久津主演で〔アイーダ〕をやってくれないだろうか(まだ大阪〜これから京都〜でしか上演していないディズニー&四季の新作ミュージカルなのだ)。
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〔蛇よ!〕 松尾スズキ作・演出、大竹しのぶとの2人芝居。コミカルなタッチのショートドラマ4本と、その幕間に2人を主役にした映像素材が流されるという構成。
楽しいのは間違いないが、それにしても、そこいらのショートスケッチふうドラマ/コントとは、やはり違う。でも、松尾スズキさんって、一見するととっぴな作品を書きそうなイメージだけど、実は真っ当だよなあ。先行する世代のような、あえて分からないように書く(実は内容が無いことを隠すためか)なんていうことは、しないのだ。
似ているようで違う4つ(5つ)のキャラクターを演ずる大竹しのぶが、やはり圧巻。20年前の“つかこうへい”とのコラボレイション(?)を思い出させる今回の公演だけど、そういえば、どうして舞台では大竹&つかの組み合わせってないのだろう。喧嘩でもしたのかな?
最後に余談。松尾スズキって、意外にこっち(♂×♂)の世界では人気がありそうなルックスなのだ(笑)。っていうか、あんなルックスのヤツって、まわりを見ると何人かすぐ見つかりそうだもんなあ。内野聖陽と松尾スズキとを並べたら(どういう人選か)、オレも松尾さんのほうがイケる派かな(^^;)…。
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こまつ座、井上ひさしさんの新作。やっぱり巧いなあ。でも、ここ何年も、彼の新作で“とんでもなく感動する”っていうことは無いんだけど。素晴らしいと思った新作って、最後は何だったろう…。
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昨年12月の帝国劇場での公演、劇団☆新感線のミュージカル〔SHIROH〕のハイライト版(といっても80分近くある)ライヴCDを、通販で購入する。今日、届いたのだが、ず〜っとエンドレスでかけっぱなしです。
とにかく、中川晃教くんのものすごい歌が聴けるだけで、これで3000円というのは本当に安い。キャラクター、ストーリー、作品世界とも力強い作品なのだけど、それでも中川晃教が居なかったら、とてもじゃないが成立しない話なのだ。彼を正反対の立場からサポートする高橋由美子、秋山菜津子の歌もすばらしい。
通販でしか買えないらしいのだが、しばらく東宝のサイトで探していても見付からず、あそこでは売っていないのだなあ。ネット上で「買いました」というかたの発言を読んで、ようやく探し当てた次第で。ということで、ここで売っていますんで。
何年後かに再演するだろうけど、とにかく必見のオリジナル・ミュージカルです。
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〔デモクラシー〕 鹿賀丈史さんと市村正親さんとが26年ぶりに共演ということで大注目の、新作翻訳劇。男優ばかり10人が登場するストレイト・プレイ。
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〔コーカサスの白墨の輪〕 ブレヒト(!)の戯曲を串田和美が演出した音楽劇(?)。ブレヒト&串田&松たか子嬢の主演と言えば、前回の〔セツアンの善人〕に次ぐものだが、うーん、こっちのほうが“難しい”話だったように思うなあ。
普通のステージを円形に使い、通常座席の他に、ステージをはさんだ真向かいにも同じ形式の1階席が設けられているという、そんな場内。青山円形劇場のように、本当に最初から円形のステージを使うのと、こういうのって、やっぱり観るほうも(たぶん演ずるほうも)感じが違うのだ。新鮮と言えば新鮮だが…。
多国籍のキャストは前回から引き続きだが、たとえば、むやみに観客を劇の中へと誘おう(一体化(?)させよう)との試みや、一見すると即興色の強い(もちろん本当は演出なのだが)展開など、どこまでが戯曲にあって、どこからが演出なのかなあ。恥ずかしながら、ブレヒトって読んだことがないのだ。このログの筆者の、教養レヴェルがよく分かりますね(笑)。
谷原章介、TVだと顔が全面に出て(全くオレのタイプではない…)ちょっと×なのだけど、舞台だと、とにかく声が良いなあ。こんなに太い声だとは、今まで思ってもみなかった。「役者としても舞台にあがっている演出家」の台詞が、声を涸らして非常に聞き取りにくくなっているのも、悪い意味で印象的ではある。
しかし、最初は大勢の中にまぎれて目立たないが、台詞を口にしたり歌い出したりすると、とたんに光り出す松たか子さんが、やはり、主役としてきちんと中心に立っている。このひと、純然たる商業演劇〔天涯の花〕〔ミス・サイゴン〕などもやるし、こういう公演でもちゃんと力を示して、TVなどではあまりそういう扱いではないけど、もはや堂々とした“実力”派なのだ。
海外のウェルメイドな2人芝居というような、オーソドックスな翻訳劇も、そろそろ彼女の主演で観てみたいなあ。
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〔エビータ〕 例によって劇団四季の公演。別に、四季の公演しか観ない熱狂的な四季ファンというわけではないので…。たまたま1年の最初の3公演(1月最初は初演から15年ぶりに〔オペラ座の怪人〕を観た)が、連続して四季だっただけ(笑)のこと。
今回の公演では、主役のエビータに新たなキャスティングとして井上智恵というひとが起用されている。うーん、熱演なのかもしれないけど、簡単に言ってしまうと、まだしっくりとはしていないなあ。
確か前回から振付・演出などが変わったそうなのだけど、その公演を僕は観ていないような気がする。今までずっと日生劇場での公演だったので、間口の狭い四季劇場に会場が変わって、それだけでもかなり印象が違う。もう、曲目は知り尽くしている(!)ので、とにかく舞台転換や群舞の構成の変化などに目が行く。興味深くは観たのだ。
都内で現在公演中の〔キャッツ〕と〔オペラ座の怪人〕とに合わせた同時上演が、作曲家(アンドリュー・ロイド・ウェバー)の強い意向で急遽決まったとかで、準備期間が他の公演に比べて短かったのだろうか。でも、仮にもレパートリー制をうたっている劇団としては、そんなのは全然なんでもないことなのか。う〜む。
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1998年12月の日本初演より6年2か月目(!)のロングラン公演(もちろん日本演劇史上・前代未聞の記録)を続けている、ディズニーミュージカル・劇団四季による〔ライオンキング〕へ行く。僕にとっては、4年4か月ぶり・2度目になる。
舞台美術というか、動物たちのキャラクターデザインが、やはり、とてつもなく素晴らしい。キリンへの驚き、シンプルな鹿や鳥の姿に感動し、象に圧倒される。冒頭とエンディングがとにかくの見もので、うーん、でもそれ以外の部分は…つらいなあ。
四季は、演劇集団として、例によってレヴェルの高い動きと、歌もかなり聴かせる(ひとも居る)。しかし、もともとの曲がつまらない。台本ももの足りない。もともとのディズニー・アニメイション『ライオン・キング』(1994年)自体にあった難点が、そのまま舞台上に拡大されてしまうのだ。
映画も、少なくとも本国では爆発的にヒットしたし(これも謎)、僕の分からない、何かひとを惹きつける要素がここにはあるのだろうか。同じ、ディズニー&四季の提携作品としては、先行する〔美女と野獣〕に遠く及ばないと思うのだけど。ファミリーミュージカルとしては、1幕なんかけっこう暗めで、あまり子供向きではないんだけどなあ。動物のキャラクターがいっぱい出てくるから、それだけで子供は満足なのか? そしてオトナも。
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