カテゴリー「●映画感想」の118件の記事

2007.08.19

トランスフォーマー

いらいらさせ、ワクワクさせ、笑わせて、泣かせる。
構成はイビツだし、後半に訪れる感動は、果たして作り手たちの意図したものだったのかどうか。

でも、それでも貴方に見てもらいたい。大画面で見てもらいたい。悪くない1本です。

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2006.02.17

単騎、千里を走る。

単騎、千里を走る。
“千里走単騎” (Chinese title) by Zhang Yimou
“Riding Alone for Thousands of Miles” (English title)
2005年*中国/日本合作*ヴィスタ・サイズ

TOHOシネマズ南大沢スクリーン3にて

イーモウの場合、原色にあふれた初期作品群は、少しだけ観ている。世界市場をターゲットにした最近の派手なエンタテインメント群も観た。しかし、この『単騎…』に連なるタイプの作品(であろう)『初恋のきた道』『あの子を探して』を、まだ観ていないのだ(^^;)。

この映画は、一言でいうなら、ずるい。高倉健というスタアのイメージを借りて、他の役者が演ずるならば全く共感できないような“キャラクター”を、自然に(あるいは強引に)納得させてしまう。
そういう意味でフェアではない、しかし、ひとの心を動かす映画である。

【この項は続きます】

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PROMISE

PROMISE
“無極” (Chinese title) by Chen Kaige
“The Promise” (International English title)
2005年*中国/日本/韓国合作*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ南大沢スクリーン5(THX劇場)にて

さて。チェン・カイコーのこういうタイプの作品って、他にはたぶん『始皇帝暗殺』などがあるのだろうが、しかし、恥ずかしながら、僕は彼の作品を、大昔に『黄色い大地』(ピンとこなかった)を、数年前にロードショウで『キリング・ミー・ソフトリー』を観たくらいで、どうも作家性というのがよく分からないのだ。『さらば、わが愛/覇王別姫』を観ていないのは、やっぱりまずいんだろうなあ(^^;)。

どうしても、チャン・イーモウの派手な(世界市場を意識した)作品(『HERO』や『LOVERS』)と比較してしまうのだ。少なくともエンタテインメントとして、イーモウの作品群には遙かに及ばないように思える。映画の進む方向として、イーモウのやりかたが、果たして本当に良いのかどうかはともかくとして。

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2006.02.13

男たちの大和/YAMATO

男たちの大和/YAMATO
監督/佐藤純彌
2005年*東映*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ南大沢プレミア・スクリーン(THX劇場)にて
通常料金での上映


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博士の愛した数式

博士の愛した数式
監督/小泉堯史
2006年*アスミック・エース*ヴィスタ・サイズ

TOHOシネマズ南大沢プレミア・スクリーン(THX劇場)にて
通常料金での上映


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美しき野獣

美しき野獣
“Running Wild” by Kim Seong-Su
2006年*韓国*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ南大沢スクリーン8にて


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2006.02.09

Mr.&Mrs.スミス

Mr.&Mrs.スミス
“Mr.& Mrs.Smith” by Doug Liman
2005年*USA*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中スクリーン3にて


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プライドと偏見

プライドと偏見
“Pride & Prejudice” by Joe Wright
2005年*UK/フランス合作*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中スクリーン8にて

なんと言ってもキーラ・ナイトレイの演技が魅力的で、意外さに驚かされる。200年以上も前に(フィクションの中で)生きていた人物を、活き活きと自然に演ずることが出来るというのも、それはそれでなかなかの力量の証しなのだろう。

ダーシー役のマシュー・マクファディンというひとは、確かにときどきは(^^;)魅力的なのだが、しかしベストな配役だったのかなあ。かつてローレンス・オリヴィエがやった役なんだそうで。『嵐ケ丘』や『レベッカ』の頃だから、ということは輝くような美貌の頃だよなあ…。う〜む。ちなみに、相手役(ナイトレイの演じた役)はグリア・ガーソン(!)。

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2006.02.07

レジェンド・オブ・ゾロ

レジェンド・オブ・ゾロ
“The Legend of Zorro” by Martin Campbell
2005年*USA*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中スクリーン4にて

前作(『マスク・オブ・ゾロ』)が、実はゾロの話ではなくゾロを継ぐ者の話であったように、今回も最後まで観ると、実はゾロの話ではなく、ゾロを…とした者たちの話であったことが分かる。

しかし、なるほど話はそれで通るけれど、そのための仕掛けは、あまり活劇には似合わない性質のものではないだろうか。カラっとしてないんだよなあ。

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2006.02.06

タブロイド

タブロイド
“Crónicas” by Sebastián Cordero
2004年*メキシコ/エクアドル合作*ヴィスタ・サイズ

ヴァージンTOHOシネマズ六本木ヒルズ アート・スクリーン(THX劇場)にて
成人指定作品

面白い。何の予備知識もなしで観たのだ。

【続く…予定】

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2006.02.03

オリバー・ツイスト

オリバー・ツイスト
“Oliver Twist” by Roman Polanski
2005年*UK/チェコ/フランス/イタリア合作*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中スクリーン1にて


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スタンドアップ

スタンドアップ
“North Country” by Niki Caro
2005年*USA*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中スクリーン4にて

いやあ、新作では久しぶりに、こういうちゃんとした映画を観た。70年代後半ならば、堂々たる“女性映画”としての面が、もっと注目されただろう。

キャストは、シャーリーズ・セロンの熱演とフランシス・マクドーマンドの巧さが際立つ。ヒロインに対して好意的な2人の男を、ショーン・ビーンとウディ・ハレルソンという2人のハンサムが演じているのは、この監督(女のひと)の感覚なのだろうか(^^)。

卑劣な者の容姿は醜く、そうでない者は醜くない、という世界は分かりやすい(笑)。しかし、目を伏せたくなるような非道な行動をとる者の顔は、醜悪であるよりも美しいほうが、もっとずっと怖いのではないか。まあ、ホラーではないわけなのだが…。

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SAYURI

SAYURI
“Memoirs of a Geisha” by Rob Marshall
2005年*USA*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中プレミア・スクリーンにて
通常料金での上映

原作は、まあ、分量のせいもあるけれど、とにかく、この映画よりずっと丁寧に書かれた小説である。脚色が、質としてあまり良いものではないんじゃないのかなあ。

コン・リー、ミシェル・ヨーに比べると、役柄のせいもあるのだろうが、チャン・ツィイーの魅力の乏しさが、妙に印象的(^^;)。むしろ、登場シーン自体は少ないが、桃井かおりの怪演がやはり目立つ。悪くないです。

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2006.01.23

THE有頂天ホテル

THE有頂天ホテル
監督/三谷幸喜
2006年*東宝*ヴィスタ・サイズ

TOHOシネマズ府中スクリーン2(THX劇場)にて


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輪廻

輪廻
監督/清水崇
2006年*東宝*ヴィスタ・サイズ

TOHOシネマズ府中スクリーン7にて

ええと、僕は『呪怨』も『THE JUON/呪怨』も観ていないもんで、これ、意外に楽しめました。こういうオカルティックな題材は、はっきり言って馬鹿馬鹿しいとしか思えないんだけど、でも、馬鹿話なら馬鹿なりに(笑)、ちゃんと話法における詐術があったりして、そんなに悪くはないんじゃないかなあ。

優香も、なかなかの体当たりぶりで、少なくとも前作(「恋に唄えば♪」)のような出来として駄目な映画よりは、話が馬鹿な映画のほうがずっとマシだろう(^^)。

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プルーフ・オブ・マイ・ライフ

プルーフ・オブ・マイ・ライフ
“Proof” by John Madden
2005年*USA*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中スクリーン3にて

何だか地味に公開されたけど、これ、良いですよ。

でも、こんな題材を1本の商業映画として作るなんて、およそ日本では考えられない英断というか、暴挙という気もかなりするのだが(^^;)。本国でも、興行的にはかなり厳しい数字になっていたようですが。

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2005.12.29

チキン・リトル

チキン・リトル
“Chicken Little” by Mark Dindal
2005年*USA*ヴィスタ・サイズ

ヴァージンTOHOシネマズ 六本木ヒルズ スクリーン3(THX劇場)にて

今までなぜか避けていた、六本木ヒルズのヴァージンTOHOシネマズへ初めて出かけてみる。思ったよりも、駅からずっと近いんだなあ。ただし、今は六本木駅って工事してるんだよね。ちょっとごちゃごちゃしているんだけど。

ええと、映画は、うーん、どうなんでしょう。ディズニーが、初めて単独で制作したフルCGアニメイションなのだそうだが(『ダイナソー』はそうじゃないのかな?)、脚本が弱くないかなあ。

まあ、例によってこういう擬人化された動物群に対して、矛盾を指摘しても意味がないのだけど。でも、良いですか、人間の集団の中でいろんな能力差や体力の差で子供がいじめられたりするのは、それは観客の感情をゆさぶるドラマを生む設定になりうるが、動物の集団の中で、ヒヨコと犬や狼が違う扱いを受けるのは、だって、明らかに動物としての種類が違うんだから、そこから何かを感じさせようというのは無理なのだ。

っていうか、ヒヨコと子犬(?)と子狼(?)・小魚などが同一のカリキュラムで教育を受けさせられるのだとしたら、まずはそのシステムが良くないのだ(笑)。

…などという無益な突っ込みを許さないような、そんな楽しいファミリー映画を見たいんだけどなあ。お客をなめているのではないか、こういう脚本って。

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2005.12.21

キング・コング

キング・コング
“King Kong” by Peter Jackson
2005年*USA/ニュージーランド合作*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中スクリーン2(THX劇場)にて

いやあ、3時間の長尺が、きちんと「船出まで。島で。ニューヨークに戻って」という3部構成(実際にそういう表示がでるわけではないが)になっていて、そのどれもが力一杯に作られているもんで、ニューヨークに戻ってくるまででお腹がいっぱいになって(疲れて)しまって、最後のビルのシーンは、正直言って退屈しました(^^;)。

そりゃあ、力作なのである。ただし、ゴリラ(?)と美女との恋の話としてしかこれを見ないとすれば、最初の1時間は要らないわけで。危険な方向へ進んでのめり込んでいってしまう、或る種の人たちの習性を描いた作品という面もちゃんと押さえておくと、ゴリラ(?)も美女も出ないシーンでも楽しめるのではないか。

っていうか、だから「君子危うきに近寄らず」という言葉の通り、そもそも、ニューヨークでのあんな見せ物興行に、危険を察知する(それを回避しようという)能力に長けた者は、絶対に行かないもんなあ(笑)。

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ザスーラ

ザスーラ
“Zathura: A Space Adventure” by Jon Favreau
2005年*USA*ヴィスタ・サイズ?

TOHOシネマズ府中スクリーン2(THX劇場)にて

さてね〜。前回の『ジュマンジ』のときにも思ったのだが、こういうのって、あくまでも特殊撮影などの技術を見せることに力を入れるべきで、とってつけたような人間関係のドラマは、要らないのではないか。いや、その話に魅力があるなら、もちろんドラマがあったほうが良いわけなんだけど…(^^;)。

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2005.12.11

あらしのよるに

あらしのよるに
監督/杉井ギサブロー
2005年*東宝*ヴィスタ・サイズ

TOHOシネマズ府中スクリーン3にて

これって、よく知らないのだが、もともと教科書(?)に載った短い話(2匹が嵐の夜に小屋で出会って翌日の再会を約束して別れる、というところまで)が好評で、それでどんどん書き足されたんじゃなかったかな?

画も可愛い(笑)し、メインの2人(中村獅童と成宮寛貴)も、声優としても悪くないのではないか。

しかし…、問題はやはり内容そのものである。2匹(と2つの集団)の状況から、人種・民族・国籍・宗教・思想的立場などで対立する人間の状況を想起させようというのは、はっきり言って無理がある。

人間同士は、どれほど違いがあっても、どれほど嫌悪し合っていても、それでもたとえば子供を作ることが出来るし、互いを食物として認識したりはしない(或る特殊な習俗下での例外を除く。あ、あとそういう嗜好のひとも若干いるか(^^;)それも除いて)。

オオカミとヤギが居て、そりゃ、中には突然変異のように仲良く(=食べない)する個体があっても構わないけれど、周囲がそれを理解しないのは、それはその周囲の論理のほうが正しいのである。っていうか、仲良くすることのほうが、生物として明らかに異常な状態なわけだし(笑)。

まあ、こういう寓話(便利な言葉である)に対して、そういう突っ込みは禁句なのかもしれないけど。でも、寓話・ファンタジーを使って、現実社会に対して何かを言おうというのは、それ自体に対する労力は別にして、しかし結局は怠惰な行為なのではないか。

たとえ話のほうが、直截 <ちょくせつ> 語るよりも相手に伝えやすい・伝わりやすい、という考えかた、それは、対象から逃げているのだ。たとえば、戦争行為に対して「皆で軍隊にどんどん入って面白おかしくやろう」とからかうのは、なにか洒落た(^^)斜に構えてかっこいい感じも(ひとによっては)するだろう。「戦争を避けよう」という単純な主張は、とにかくくそ真面目で、何も面白みがない。

どんな事柄に対してであっても、面白そうであれば良くて、面白くなさそうなことは良くないのか。本当にそうかな?(^^)

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2005.12.09

ミート・ザ・ペアレンツ2

ミート・ザ・ペアレンツ 2
“Meet the Fockers” by Jay Roach
2004年*USA*ヴィスタ・サイズ

TOHOシネマズ府中スクリーン6にて

前作は、期待して観に行ったのだが、あまりにもデ・ニーロのキャラクター造形が妙で、ちょっと楽しめなかったのだ。今回は、その部分を若干弱めて、あるいは、他にも奇異なキャラクターを増やした(ダスティン・ホフマンとバーブラ・ストライサンド)ことで、デ・ニーロ部分(?)も受け容れやすくなっている。

でも、ゲスト出演らしいオーウェン・ウィルソンのパート以外は、これって前作を観ていなくてもまあまあ楽しめるわけで、そういう意味では良心的(^^)なのかも。いくら大ヒット(本国では)したとはいえ4年も前の前作を確認してから、新作に出かけるなんていうひとは、ごく少数だろうし(笑)。いや、さすがに僕も、前作は劇場で観たので、わざわざそれをもう1度ヴィデオで確認してから、新作に出かけたりはしませんが。

キャストは秀逸で、派手な攻めの芝居のホフマンとストライサンド、前回は主役を攻める一方だった(映画の内容としてもそれで良かったのだが)デ・ニーロが今回は受ける芝居も見せ、そのとんでもなく濃い3人(それにしても20年前だったら「夢の共演」と言われたであろうものすごい配役である)にはさまれたブライス・ダナー(グウィネス・パルトロウの実母である…って、ダナーを知ってるひとならそれも普通は知ってるか〜(^^;))が、地味だがしっかりした受けの芝居を見せ、まあ、僕はこういう受けタイプの役者さんには、あまり興味が持てないのだけど、こういう映画のときには必要なんだよね、こういうひとが。

相変わらず日本では人気が無いように思える(^^;)ベン・スティラーだけど、今回もなかなか魅力的です。才能やキャラクターうんぬんという以前に、僕にはまず顔がけっこうイケるのだが。ブラッド・ピットのルックスを100とすると、スティラーは900くらい。どっちにしても微妙な数字か(爆)。

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2005.12.08

ハリー・ポッターと炎のゴブレット

ハリー・ポッターと炎のゴブレット
“Harry Potter and the Goblet of Fire” by Mike Newell
2005年*USA/UK*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中スクリーン1にて

このシリーズ、尻上がり的にどんどん面白く良いものになっているのは、しかし監督の手腕なのか、原作自体がどんどん面白くなっているからなのか。

ただし、かなり忠実(愚直なまで(^^;))な映画化だった1〜2作目と違い、なにしろ、シリーズが進むごとに原作1冊分のページ数が大幅に増えていっているため、今作など、かなり脚色の腕が振るわれているというか、とにかく、原作(かなり前に読んだので細部ははっきりしない)では、内容があれほど魔法試合(?)一色ではなかったように思う。しかし、魔法試合の3つの競技にほぼ内容をしぼったため、なかなか見応えのある作品になっているんじゃないかな。

生徒役の役者は、みな、実年齢と設定年齢に数歳(上に)の開きがあると思われるが、その数歳の違和感が、今作ではかなり感じられるようになってきている。14歳じゃないだろー。ときどき、ちょっと生々しいのだが(^^;)。噂(笑い話っす)では、風呂場のシーンは一部マニア(ああいう第2次性徴の直後あたりの子供に惹かれる男女)に向けたサーヴィス・カットなのだとか。

それにしても、マギー・スミスもアラン・リックマン(微妙に太ってないか?)も、巷 <ちまた> ではもうすっかり“ハリー・ポッターのひと”なんだろうなあ。リチャード・ハリスの死亡記事で、“ハリー・ポッターの校長先生役で知られる俳優が亡くなる”と出ていて、思わずカッとなった私は心が狭いと、ちょっと反省(うそ)。

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2005.12.05

大停電の夜に

大停電の夜に
監督/源孝志
2005年*アスミック・エース*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中スクリーン4にて

意外に悪くなくて、ちょっとびっくり。御近所シネコンで上映しているんでもない限り、たぶん劇場では観なかったと思うのだが、こういうことがあるから、観なくて良いものなんて、うかつに決めてしまってはいけないんだよなあ(笑)。

予告篇では“大停電”の災害的な面があまりにも無視されているように思えて、いくらなんでも脳天気すぎるのではないかと腹立たしく(爆)思いながら観に行ったのだが、いちおう、冒頭でさらっとパニックにも触れているし。でも、気難しく考えるならば、エレヴェイターや地下鉄への“缶詰”と交通渋滞だけではなく、大都市で冬の夜間に電気が止まると、もっと深刻な事件が頻発するだろうとは思うのだ。都内だって、ある程度の数の凍死者が出ると思うし…。

いくつかのカップルのエピソードが、或る一夜に交差する。ここでは、闇に閉ざされた都市そのものがいわゆる“グランド・ホテル”なのであって、だから、実際の都市としてはありえないほどに狭く思える行動範囲(狭くないとあれほどエピソードが交差しない(^^;))や人物の少なさには、まあ目をつぶるしかない。リアルに考えるならば、人口10万人くらいの街の話なんじゃないか(^^)。

役者は、みんな良いですよー。監督さんは『東京タワー』(リリー・フランキーの、ではない)が第1回作品だった源孝志というひと。っていうか、映画『東京タワー』ってどうだったんだろう。観てないんだよなあ。予告を見る限り、なんとなく岡田准一の動くグラビアっぽい感じがしたもんで。ものすごく大ざっぱに言えば、かなり年下の青少年を愛でたい(欺瞞を含んだ言い回し)ある程度の年齢を過ぎた女のひとをターゲットにした映画としか思えなかったのだが、あれ。もしかしたら、それほどひどい(爆)作品ではなかったのかも…。

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2005.12.04

春の雪

春の雪
監督/行定勲
2005年*東宝*ヴィスタ・サイズ

TOHOシネマズ府中スクリーン4にて

危ぶんでいたのだが、ちゃんとした映画だな〜。このレヴェルのものが、邦画の新作として月に1本くらい公開されていたら良いんだけど。

行定という監督さんも、しかし、こういう堂々たる作品のほうへ進んでいくのか、それとも“お仕事”としてこなしているだけなのか、どっちなのだろう。まあ、どういう心持ち(笑)であったとしても、受け手としては(良いものさえ見せてくれるなら)どうでもいいわけなんですが。

未見の(というより僕は「GO」しか観ていない)『きょうのできごと』『世界の中心…』『北の零年』も、やっぱり観ておいたほうが良いんだろうなあ(^^)。うーむ。

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浅草東宝オールナイト

“To live and die in 浅草東宝〜アクション大魔王〜”
浅草東宝*オールナイト上映

(2度目)『血とダイヤモンド』 1964年*東宝*黒白*スコープ・サイズ。監督/福田純。
遥かなる男』 1957年*東宝*黒白*スコープ・サイズ。監督/谷口千吉。
悪魔の接吻』 1959年*東宝*黒白*スコープ・サイズ。監督/丸山誠治。
大空の野郎ども』 1960年*東宝*黒白*スコープ・サイズ。監督/古沢憲吾。

予想外に水準以上の作品が集まった、意外な一夜(^^)。中では、『遙かなる男』の粗雑なキャラクター設定が癇にさわるのだが、これだって、プログラム・ピクチュアとしては許容範囲ではあるわけだし。

いちばん驚くのは、丸山誠治さんの『悪魔の接吻』。冒頭に「観ていない者に結末を明かすな」という趣旨の、制作者から(本当のところはもちろん分かりませんが)の言葉が入るタイプのサスペンス。丸山誠治(『男ありて』は未見)さんって、こんなのも撮るひとだったんだなあ。ちょっと、ボアロー&ナルスジャックふうかな?(^^)

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2005.11.25

エリザベスタウン

エリザベスタウン
“Elizabethtown” by Cameron Crowe
2005年*USA*ヴィスタ・サイズ

TOHOシネマズ府中スクリーン8にて

予告篇の印象だと、もうちょっとシンプルな“感動作”を想像したのだが、やっぱり作家の映画だなあ。それも、文字通りに“脚本家の映画”だという気がする。

【続く…かも】

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2005.11.21

親切なクムジャさん

親切なクムジャさん
“Chinjeolhan geumjassi” by PARK Chan-wook
2005年*韓国*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中スクリーン5にて

『復讐者に憐れみを』『オールド・ボーイ』は観ていないが(『JSA』は観た)、とにかくびっくりの傑作。ゆるいところ・粗雑なところ・力強いところのバランスが絶妙。唖然(笑)とさせられます。

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ブラザーズ・グリム

ブラザーズ・グリム
“The Brothers Grimm” by Terry Gilliam
2005年*USA/チェコ*ヴィスタ・サイズ

TOHOシネマズ府中スクリーン6にて

ええと? テリー・ギリアムって、もうちょっとヘンというかトンがっている作家なんじゃないのかな。しかし僕は、このひとの作品を、なんと20年ぶり(爆)に観たもんで、つまり『バロン』も『フィッシャー・キング』『12モンキーズ』といった評価の高い作品も、そして『ラスベガスをやっつけろ』も観ていないから、本当のところは何とも言えないのだけど。

キャスティングが、特にマット・デイモンは役と合っていないのではないだろうか。ヒース・レジャーの、ああいう“冴えない”役作りっていうのも、どうなんでしょう。

もういいかげん、正規版の『バンデットQ』を観ないといけないなあ、とちょっと思っているところです。僕が観たロードショウ版は、悪名高い短縮・改悪版だったもんで…。

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イン・ハー・シューズ

イン・ハー・シューズ
“In Her Shoes” by Curtis Hanson
2005年*USA*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中スクリーン5にて

人間に対して肯定的な視線が快い。お薦めです。

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ダーク・ウォーター

ダーク・ウォーター
“Dark Water” by Walter Salles
2005年*USA*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中スクリーン3にて

この原作(未読ですが)って、日本を舞台にするよりも、こっちのほうがずっとピッタリくる。例によって、こういう超常現象(=たわごと)を扱った内容には興味が持てないけれど、まあまあ飽きずに最後まで見せる。

(『父の祈りを』の)ピート・ポスルスウェイトの雇われ管理人が、画面に現われただけでもう不安にさせられる(^^;)。しかし、あの(謎のある)弁護士がティム・ロスだというのは、最後まで分からなかったなあ。ヒゲと眼鏡って、人相を隠してしまうのだ(笑)。

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2005.11.20

浅草東宝オールナイト

“金星から来たボンドガールAKIKO 〜若林映子 自選特集”
浅草東宝*オールナイト上映

三大怪獣 地球最大の決戦』 1964年*東宝*スコープ・サイズ。監督/本多猪四郎。
僕たちの失敗』 1962年*東宝*黒白*スコープ・サイズ。監督/須川栄三。
奇巌城の冒険』 1966年*東宝*スコープ・サイズ。監督/谷口千吉。
(2度目)『国際秘密警察 鍵の鍵』 1965年*東宝*スコープ・サイズ。監督/谷口千吉。


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2005.11.11

ALWAYS 三丁目の夕日

ALWAYS 三丁目の夕日
監督/山崎貴
2005年*東宝*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中スクリーン2(THX劇場)にて


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蝉しぐれ

蝉しぐれ
監督/黒土三男
2005年*東宝*ヴィスタ・サイズ

TOHOシネマズ府中 プレミア・スクリーン
通常料金での興行

うーむ。話の中身はちょっと脇に置いておくとして、それにしても、最近撮られる“時代もの”って、映像に様式性が無いんだよなあ。特に(そういう意味で)驚かされたのは、山田洋次さんの撮った『たそがれ清兵衛』。意図的(またはそういうふうにしか撮れない)なのだとしても、ああいう、決まるべきカットが決まらない、そういう映像で満たされた“時代もの”が、批評家のベストワンに選出されたのも意外だった。

この映画ですか? なにしろ原作を読んでいないもので、予告篇から想像していたものと、細部でははなはだしく違っていて、ちょっとびっくり。主役の男がひとを斬る目的として、僕はまったく個人的な理由を想像していたのだけど。

主役の男女2人については、果たして素晴らしく役柄に合っていたのかどうか疑問。むしろ、今田耕司や“ふかわりょう”が、意外に悪くなかったんじゃないでしょうか。

藤沢周平さんの長篇って、恥ずかしながら読んだことがないんだよなあ。短篇をいくつか読んだくらいで。

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2005.11.06

ソウ2

ソウ 2
“Saw II” by Darren Lynn Bousman
2005年*USA*ヴィスタ・サイズ

TOHOシネマズ府中スクリーン5にて

例によって、未見だった前作をレンタルDVDで探し回って(2作目が劇場公開されるため、1作目はどの店頭でも貸出中だったのだ)、ようやくパート1を観てから出かける。この作品の場合も、やっぱり「1」を観てから行ったほうが、良いと思うぞー。

ええと? 『CUBE』がパート2で台無しになったほどには、『ソウ』の続篇は「1」も「2」も遜色がない。というより、まあ、そもそもの「1」を僕はあまり買わないので…。犯罪者の“らしい”キャラクター設定にうんざり。

でも、観客に向かって仕掛けられたいくつものツイストは、やっぱり興味深いんだよね。2作を続けて観て思ったのだが、監禁した相手に対しては、ジグソウは嘘をつかないんだよなあ。まあ、そこらへんの、いかにもアメリカ的な「嘘をつかない」ことへの真摯さが、これまた実はうんざりだったりして(爆)。

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2005.11.04

ドミノ

ドミノ
“Domino” by Tony Scott
2005年*USA*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中スクリーン3にて

中心となる犯罪計画が杜撰 <ずさん> で、しかも、その全貌を明かしてゆく手法が、映像としては鮮やかなのだが論理的ではなく、犯罪映画としては問題がある。『クリムゾン・タイド』だの『エネミー・オブ・アメリカ』だの、このひとの作品って、どうもいつも“頭が良くない”感じがあるのだ。

しかし、主役と彼女をとりまく何人かのキャラクターがとにかく魅力的で、うーん、トニー・スコットの映画としては、いちばん良いんじゃないでしょうか。昨年公開の『マイ・ボディガード』は未見なんだけど。

キーラ・ナイトレイも、彼女のキャリアがこのあと長く続いていくと仮定する(笑)ならば、この主演は重要な挑戦だったと思われるのだが、本国でのヒット具合(↓)から考えると、僕がエージェントだったら(^^;)ちょっと後悔しているところかも。

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2005.10.31

サマータイムマシン・ブルース

サマータイムマシン・ブルース
監督/本広克行
2005年*東芝エンタテインメント*ヴィスタ・サイズ

新宿武蔵野館2にて

予告篇だと、もっともっと面白そうだったのだが、うーん、あくまでも“適度に”ゆるく(たとえば『亀は意外と速く泳ぐ』のように壊れていないところが、むしろもの足らない気も)、基本的に陽性の(バカだとも言える)キャラクターばかりで、そういう点では悪くはないんだけど、どうも何か今ひとつなのだ。

具体的に、指摘できる問題点もある。

タイムマシンが画面に登場するまでのパートが、意図は分かるのだが(特に、予告篇を観ている者にとっては)、やはりあの編集(シーンのつなぎかた)は、不快である。むしろ、妙なところ(謎)はそのままにしておいて、後半の謎解き部分でもう一度詳しくカット(?)として挿入すれば、もうちょっとスマートだったのではないだろうか。「ちょっと変だぞ」「何が起こっているのか」という思いを観客に抱かせるための手法だとしても、とにかくあの手法はいただけない。

『スペーストラベラーズ』っていうのも、こんな感じの映画だったのかなあ。まだ観ていないのだ。絶妙なバランス感覚を見せた『サトラレ』で、大注目している本広監督なのだが。初期の『…大捜査線』も良かったしね。

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2005.10.30

私の頭の中の消しゴム

私の頭の中の消しゴム
“A Moment to Remember” by Lee, John H.
2004年*韓国*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中 プレミア・スクリーンにて
通常料金での上映

チョン・ウソンというひとを眺めに行ったのだ(^^;)。なるほど魅力的。というか、ここ最近の韓国のスタアの中では、僕にとってはいちばん魅力的かも。もうちょっと髪は短いほうが…。

ところが、映画のほうもかなりのもの。主役2人だけに絞ったほうが良いんじゃないか、という気がした副エピソードの描写も、最後でちゃんと活きてくるあたり、巧いなあ。

泣くぜー(笑)。イイ男を見たいひと、泣ける映画を見たいひとには、お薦めです。

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2005.10.28

この胸いっぱいの愛を

この胸いっぱいの愛を
監督/塩田明彦
2005年*東宝*ヴィスタ・サイズ

TOHOシネマズ府中スクリーン7にて

“未来からの「黄泉がえり」”というコピーは、文字通りのものだったのだ。予告篇から想像していたものとは、細部がちょっと違っていた…。

伊藤英明の、例によって“「散歩に連れてって」とせがんでいるような子犬の目”が全開(笑)で、まあ、このひとに好意を持っている観客ならば、それだけで飽きずに観られるのではないだろうか。

ミムラも、映画では初めて観たのだが、あまり美しすぎない(爆)ところが、この役にはそこそこ合っているように思われる。特に、最後のパートは、メイクの効果もあるのだろうが、なかなか見せる。

話は、まあ、好きずきでしょうね。どのエピソードがいちばん心に残ったか、恋人同士で語り合ってみるのも◎かも? などと、薄気味の悪いシネマ・ガイド(^^;)ふうにまとめたところで、おしまい。

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2005.10.26

コープス・ブライド

ティム・バートンのコープス・ブライド
“Tim Burton's Corpse Bride” by Tim Burton & Mike Johnson
2005年*USA*ヴィスタ・サイズ

TOHOシネマズ府中スクリーン2(THX劇場)にて

細かいことを言うと、バートンが初めて監督としてクレジットされたアニメイションである。

さてね〜、予告は良かったんだけど、本篇は“第1級”という水準までは行っていないのではないか。キャラクターのデザイン、美術装置(アニメイションで“装置”というのは違うか(笑))は素晴らしいのだが…。

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四月の雪

四月の雪
“April Snow” by Hur Jin-ho
2005年*韓国*ヴィスタ・サイズ

TOHOシネマズ府中 プレミア・スクリーンにて
通常料金での上映

それにしても、ここ数年、日本を席捲している韓国人スタアのブームって、功罪の両面から考えると、どちらの面が強いのだろう。TVなどで、ペ・ヨンジュンという人気俳優のことを【肯定】以外の姿勢で取り上げると、とたんに抗議が殺到すると言われている。わざわざ言うのも嫌なのだが、これはファッショだろう。

マスコミの前面で活動しているひとにとって、このプレッシャーは相当なものらしく、『四月の雪』に関しても、表面ではこれといった特徴的な批評がなく、陰では逆に口汚く罵る(!)ような言説が見られる。

ところが、この映画なのだが、これは、映画としては“普通”の出来である。シンプルなストーリー(ちょっと話が足りないくらい)、少ない登場人物、進行にも特にメリハリはない。しかし、少なくとも主役2人の心境は、きちんと描かれている。それは、認めなければならないだろう。

TVドラマも映画『スキャンダル』も未見なので、初めて演技をしているペ・ヨンジュンというひとを見たのだが、やはり“女のひとが好みそうな、王子さまタイプ”であるという認識は改まらなかった。別に、それが悪いわけでないだろうが。でも、韓国には、このひとよりも魅力的なスタアが、他に何人もいると思うんだけどなあ。

しかし、なぜメガネをかけているのだろう。洋の東西を問わず、主役をやろうというスタア(自称スタアも含む)がメガネって、やっぱり変だよ。

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まだまだあぶない刑事

まだまだあぶない刑事
監督/鳥井邦男
2005年*東映*ヴィスタ・サイズ

TOHOシネマズ府中スクリーン6にて

だんだん鼻につくようになってきた「踊る大捜査線」シリーズとそのスピンオフに比べると、久しぶりに観たこのシリーズは、むしろ潔 <いさぎよ> い感じさえする。まあ、ただそれだけなんですが。

でも、意外にお客も入っているんだよなあ。千円くらいを払って観るとするならば、悪くないエンタテインメントではある。

事件の動機は、ちょっと不快。妙な、社会的な広がりを持たせないほうが良いと思うのだけど。

浅野温子が、一度も“普通の格好”で出てこないのは、ちょっと呆れるけど可笑しい。仲村トオルって、歳はもうそこそこだけど、昔とほとんど変わらないなあ。太らないし、まあ、もともと若さの無い(^^;)顔なので、得(?)をしているのだろうか。それに比べると…主役2人は、ちょっと、どうしても年齢を感じてしまう。

大きな声では言えないけれど、この2人って、若い頃から、僕には全然♂としての魅力が感じられないのだ。ダンディだのセクシーだの、軽口ではあっても決して冗談ではなく、いちおう“そう見える”っていう設定なんでしょう? 違うのかなあ。TVシリーズを、ちゃんと見たことはないもんで(再放送でちらっと見たくらい)、よく分からないのだが。

若い刑事のうち、佐藤隆太ではないほうが、窪塚洋介の弟・窪塚俊介なんだ? うーむ。顔の輪郭が…ちょっと丸くないか? 人気、出るんかいな。

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2005.10.25

シン・シティ

シン・シティ
“Frank Miller's Sin City” by Frank Miller & Robert Rodriguez
2005年*USA*ヴィスタ・サイズ

新宿ミラノ座にて

こういう、画や色遣いで遊んでいるものって、せいぜい90分くらいが限界で、2時間もの長尺(?)だと疲れたり飽きたりするんじゃないかと、観る前は思っていたのだ。

圧巻。

ロドリゲス、初めての傑作ではないだろうか。まあ、共同監督(原作者)との役割分担がどうなっていたのか、こちらとしては全く分からないわけですが(^^)。

役者陣も、豪華であるだけでなく、キャスティングとして成功している。

特に、役柄に助けられている面もあるのだろうが、ミッキー・ロークの好演は忘れがたい。10数年ぶり(笑)に観たけれど、役者として今がいちばん良い時期なんじゃないかなあ。80年代のうさんくさい作品群を、このたった1本で蹴散らしてしまった。素晴らしい。

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2005.10.22

ステルス

ステルス
“Stealth” by Rob Cohen
2005年*USA*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中 プレミア・スクリーンにて
通常料金での上映

“機械 vs 人間”という、およそうんざりさせられる図式なのかと思わせて、まあ、さすがにそれでは終わらないわけで。

ここ数作(「ワイルド・スピード」「トリプルX」)は見落としていたけど、そうか、これってロブ・コーエンなんだ。悪くない。

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2005.10.20

セブンソード

セブンソード
“Qi jian” by Tsui Hark
“Seven Swords” (International English title)
2005年*香港/中国*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中スクリーン2(THX劇場)にて

見応えはあるよなあ。それでいて、ここ数年ヒットした『HERO』『LOVERS』のような、チャン・イーモウ的(笑)西洋を意識した派手な画作りではないところが、逆に新鮮。

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スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
“Star Wars: Episode III - Revenge of the Sith” by George Lucas
2005年*USA*スコープ・サイズ

新宿文化シネマ3にて

御近所の映画館(THX館)で観ようと思っていたところ、なんと1週間(?)で別の館(THXではない)に変わってしまったので、ずるずると見そびれてしまったのだ。新宿プラザでの最終日にも、所用で行けなかったし。

ええと、旧3部作と違って、新しい3本って、結局、なんだか話がよく分からないのだった(^^;)。予習として、ロードショウで1度ずつ観ただけの「エピソード1」と「エピソード2」、そして旧3部作までをもレンタルDVDで観たのだが、やはり「エピソード1」と「エピソード2」は、場面それぞれは特に分かりにくいということはないのだけど、全体の流れが見えないのだ。

なぜ、このひとはここでこういうことをしているのか? 何を目的とした行為なのか? それをすることで、どういう利害が生ずるのか? 何も分からないんだよなあ。

まあ、でも、大きな声では言えないけれど、このシリーズ、正直言ってどうでもいいや(笑)。

フォースだの、ダーク・サイドだの、およそ空疎なものをその中心に置いた、言ってみればスカスカな映画が、シリーズとして6本も作られたのは、それにしても驚くべきこと。僕は、25年前(!)の2作目で、もういいかげん飽きちゃったんですが…。

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2005.10.19

ファンタスティック・フォー 超能力ユニット

ファンタスティック・フォー/超能力ユニット
“Fantastic Four” by Tim Story
2005年*USA*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中スクリーン8にて

予告篇は単純明快なのだが、本篇のほうはちょっと澱(よど)みがある。それが魅力なのだろうけど、正直言って、超人たちの内面の葛藤より、やはりその能力のもたらす変化(へんげ)の様(さま)を、これでもかと言うくらいにもっともっと見せてもらいたかったのだが。っていうか、予告篇だと、そういう映画だとしか思えなかったもんで。

そもそも、Marvel(綴りはあってるのだろうか(笑)チェックせずに書いていますが)コミックというものって、定義も分からずに僕などは取り扱っていますが、そういう名前のアメリカ漫画雑誌があるんだったっけ? …で、そこに連載されているのは、どれもこんなに内面が暗い話ばかりなわけかな?(^^;) あと「バットマン」とか「デアデビル」でしょう? 世界は闇か!

もしかして、アメリカで大人が漫画を読む&描く、という後ろめたさのために、話がどんどん暗いほうへ行っているのだったりして(爆)。ぜんぜん的はずれの想像なのかなあ、これも。よく分かりません。

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2005.09.29

SHINOBI

SHINOBI -HEART UNDER BLADE-
監督/下山天
2005年*松竹*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中 プレミア・スクリーンにて
通常料金での興行

おや、意外に悪くない。まあ、何も期待せずに行ったもんで、最初から設定水準が低いせいもあるのかもしれないけど。

ただし、黒谷友香の横顔のショットで、アゴの下に何か(笑)がダブついているのには幻滅。正面からはきれいなんだけどなあ。

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2005.09.26

チャーリーとチョコレート工場

チャーリーとチョコレート工場
“Charlie and the Chocolate Factory” by Tim Burton
2005年*USA*ヴィスタ・サイズ

TOHOシネマズ府中スクリーン2(THX劇場)にて

堪能しました。素晴らしい。

大資本のもとでも、自分の趣味嗜好をきちんとアピール出来るということ。しかもそれが、広範囲の観客に受け容れられているということ。ティム・バートンは、幸福だなあ。

この映画(原作もそうだが)、作品世界も登場人物たちも、皆どこかに歪みがある。しかし、そこから生まれてくる話は、毒も含みながら、結末は(洒落ではなく)上質の菓子のように甘い。或る種の(シニカルな目を持った作り手の考える)ユートピア作品なのかもしれない。

この話の続篇にあたる「ガラスの大エレベーター」だって、いろいろ紆余曲折はありながら、最後はそれか、みたいな話だし(^^)。原作者のロアルド・ダールって、どういう感覚のひとだったのかなあ。大人向きの小説では、有名な短篇集「あなたに似た人」を、昔、ぼーっと(?)読んだことがあるくらいなので、どうもよく分からないのだが。

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2005.09.23

マダガスカル

マダガスカル
“Madagascar” by Eric Darnell & Tom McGrath
2005年*USA*ヴィスタ・サイズ

シネマミラノ(新宿)にて

いやあ、あやうく見落とすところだったのを、2番館(失敬)で観てきた。吹替版が興行のメインになるこういう作品は、いつ(字幕版に)行くのかという見極めが、なかなか難しいのだ(笑)。地元のシネマ・コンプレックスでは、最初から字幕版は公開されなかったもんなあ。

ところで、DreamWorks の Computer Animation を観るのは、今回が初めてである。最初の『アンツ』の頃は、まだ特に気にもならなかったが、『シュレック』の1&2も『シャーク・テイル』も見落としているのは、さすがにまずい(^^;)。『シュレック』なんて、でも、本国での大ヒットに比べると、日本ではメイン館での公開がわりと早く終わっちゃったような気がするのだけど。

ところで、この『マダガスカル』だが、でも、中身はずいぶん大人向けではないだろうか。肉食獣の本能のエピソードなんて、画をどう可愛くしようとも、ちょっと、どうなんでしょうか。だいたい、獣肉と魚肉とは、味わいが厳密には違うんじゃないのかなあ。 大丈夫なのだろうか、あのコミューン。あのまま、殺戮の宴(爆)になるような気もするのだが。

動物園のパートは、仕掛け(遊び)がいっぱいあって、かなり楽しいんだけど…。

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2005.09.18

浅草東宝オールナイト

“文部省選定基準を暴け!(多分判らない)”
浅草東宝*オールナイト上映

明日の幸福』 1955年*東宝*黒白*スタンダード。監督/瑞穂春海。
地方記者』 1962年*東宝*黒白*スコープ・サイズ。監督/丸山誠治。
おれについてこい!』 1965年*東宝*黒白*スコープ・サイズ。監督/堀川弘通。
(2度目)『百万人の大合唱』 1972年*東宝*スコープ・サイズ。監督/須川栄三。

浅草東宝のオールナイトって、1年に数回、当たり! という日がある。この日がそうだった。3本目以外は特に期待していなかったのだが、どれも、なかなか見応えがある。4本目も、まあ、許容範囲ではあるわけだし。

他の作品については、いずれ。

かねてからいろんな評判を聞いていた『おれについてこい!』が、やはり圧巻。しかし、トンデモ映画ではなく、とてつもなく力強い、正攻法の作品だったのだ。

東京オリンピック、女子バレーボールの決勝戦に臨む日本女子チームの、その日の朝から試合開始直前までの“現在”に、登場人物それぞれの回想がインサートで挟まれ、試合日の重苦しさが、尋常ならざるそれまでの道筋と完全にリンクして、異様な迫力でせまってくる。

実際の選手たちや大松監督がどういう考えかたで行動していたのかは、もちろん分からない。しかし、この作品では、単なるスポ根/精神論ものを超越した存在であるように描かれている。

彼らは、ただバレーボールだけを選択した、それ以外のものを捨て去った集団であり、だから異常なまでの練習量をも黙々とこなしてゆくのだ。まるで増村保造の映画のような、重苦しい選択のドラマが、ここにある。

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2005.09.13

タッチ

タッチ』 監督/犬童一心
2005年*東宝*ヴィスタ・サイズ

TOHOシネマズ府中 スクリーン2(THX劇場)にて

覚え書き(爆)

1 原作は知らない。あだち充っていうひとは、画はよく見るのだけど、最初から最後まできちんと読んだ作品って無いのかもしれない。「陽あたり良好!」は読んだかなあ。

2 劇場版アニメ3本は、どれも劇場には行ったらしいのだが(記録からすると)、併映を観るのが主目的で、3部作のほうは眠っていたと思われる。口だけがパクパクと動く“アニメ”は、そのほとんどが苦手なのだ。

3 犬童一心の映画を観るのは初めてである。これを観る限りは、可もなく不可もなくといった感じ。うならせるような巧さがあるタイプだとは、まさか思っていなかったけれど(笑)、みずみずしい感性のきらめき(^^;)というようなものも、特には見出せない。じゃあ、なんなんだろう?

4 役者は、斉藤兄弟も長澤まさみも好演。野球部の面々も、ほとんど名前も顔も知らないひとばかりだが、なかなか良い感じ。ただし、原作のファンから聞くと、合っているキャストもいるが、無理のある配役もかなりあるらしいのだ。こればっかりは、原作を知っているかどうかで、ずいぶん違ってくるよね。

5 長い原作を2時間の映画にするためには、脚色が大事だろう。これは、その点で巧く出来ているのだろうか。単なるダイジェスト版になってしまっている、などという評判も聞くのだが。でも、事故から1年後にお参りに来た母子の場面など、ここはかなり良いように思ったのだけど、原作だと、もっとじっくり描かれているのかなあ。

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奥さまは魔女

奥さまは魔女
“Bewitched” by Nora Ephron
2005年*USA*ヴィスタ・サイズ

TOHOシネマズ府中 スクリーン6にて

もっと駄目な映画なのかと疑ってかかっていた(第一、この監督がどうにもうさんくさい)のだが、もはや古典とも言える著名なTVドラマシリーズである原作に果敢に立ち向かっていて、意外に好感が持てる。

もちろん、ただ原作と格闘しているというだけでは、たとえば「邂逅」「めぐり逢い」にインスパイア(どうとでもとれる便利な言葉である)された『めぐり逢えたら』が、原典の気高さをまったく失ったアンフェアな恋愛ものに成り下がってしまった例もあるので、だからこの監督にはどうも心を許せないのである。

まあ、でも、やっぱりこれも、リメイクではなく、原典に対するオマージュ(これまた要注意の言葉である)なんだろうなあ。もうちょっと巧かったら、虚構である原典が、それを享受した者たちの中で、確かな“過去の出来事”として昇華されるさまを、もっと鮮やかに描けたのだろうとは思うのだけど。

リメイクではない、ということで、だから、ウィル・フェレルの役はダーリンではないし(ダーリン役としてはミス・キャストだが、それでこの設定としては正解なのである)、ニコール・キッドマンも、もちろんサマンサではない。

ほとんど特別出演である(クレジットではそうなっていない)シャーリー・マクレーンの役って、もっとふくらませられないのだろうか。劇中のエンドラ役としても、また、ヴェテラン女優の役としても、とてもはまっていて、もっと見たいと残念な気持ちになる(^^)。客前の収録で、お客に向かって会釈というか見得を切るなんていう、およそ今どき考えられない大芝居で、とにかく楽しませてくれる。

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2005.09.09

NANA

NANA』 監督/大谷健太郎
2005年*東宝*ヴィスタ・サイズ

TOHOシネマズ府中 スクリーン2(THX劇場)にて

現在も連載中の作品の、前半3分の1くらいまで(?)の映画化。僕は、第1巻を読んだだけなので(^^;)、ちょっと分からないんですが。

対照的な二人の若い女の親交という、およそオリジナリティという言葉が自らを恥じてうつむいてしまう(爆)ような内容が、しかしキャラクターと語り口と美術装置のセンスで、安価な玩具であふれたおもちゃ箱のようにキラキラと輝く、そんな青春映画としてちゃんと成立している。

大谷監督の今までの3作(「avec mon mari」「とらばいゆ」「約三十の嘘」)を、僕はどれも見落としているのだが、こんな映画を撮る監督さんだったんだなあ。

ポップなのに大味ではない、ごく普通の青春音楽映画(^^)です。お薦め。

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ランド・オブ・ザ・デッド

ランド・オブ・ザ・デッド
“George A.Romero's Land of the Dead” by George A.Romero
2005年*USA*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中 スクリーン5にて

ええと、僕はロメロってほとんど観ていないもんで(^^;)。『ゾンビ』は、TVで観て「ふーん?」という感じだし。

このジャンルの話題になると毎回言うけれど、たとえばダリオ・アルジェントだと、誰が見てもヴィジュアルとして傑出したホラーなわけで。そういう意味では誰でも楽しめる。ロメロって、そういう万人向きの存在じゃないんだよなあ。もっと、コアなファン向けというか。

この映画、ゾンビと対する生者たちをも“持てる者と持たざる者”との2極に分けたところがミソなのだろうが、意図はともかく、作品としてはどこか焦点があいまいなものになってしまっている。

まあ、そんなことよりも、とにかくあの“蘇った死者”たちの動きが、このロメロ監督の作品のそれは「気品」がある、のだそうで(^^;)、そういうものなんでしょうか。

どのジャンルも、それに親しんでいないものにとっては、およそ驚きに充ちているというか…。日々是 <これ> 勉強っす(^^)。

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2005.09.06

亡国のイージス

亡国のイージス』 監督/阪本順治
2005年*松竹/ヘラルド*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中 スクリーン3にて

今年3本(!)目になる福井晴敏ものの映画化。これが“現在”との関係がいちばん深い作品なんだろうなあ。

阪本監督(余談だが先日御本人をお見かけした。監督としては不必要なほどのイイ男(笑))の、全国一斉拡大公開をした作品の中でも(どういう限定なのか伝わりにくいなあ(^^;))、これが一番の出来だろう。『この世の外へ クラブ進駐軍』は未見なのだが。

【続く】

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星になった少年

星になった少年 / Shining Boy & Little Randy』 監督/河毛俊作
2005年*東宝*ヴィスタ・サイズ

TOHOシネマズ府中 スクリーン3にて

TVディレクター河毛俊作さんの、初めての映画…なのかな? 言われているほどには悪いものではない。手に汗を握る(笑)ような華々しい展開のない、地味なストーリーをそれなりには撮っている。安っぽいとか、TV的だとか、それって(たとえそれを認めたとしても)、別に作品の全否定につながるような決定的なことではないと思うのだが。

柳楽優弥という若者(^^;)の演技を、初めて観た。観客よりも、むしろ同業者(役者)たちからの評価が高いという話もある彼だが、確かに非凡。でも、この先どうするのだろう…。偉大な子役たちが連なる、夕陽の沈む荒廃した地平線(どんなイメージか(爆))の先へと消えて行く可能性も、かなりあるのだけど。

海外で大きな賞を受けた柳楽優弥の前作を、私は観ない。どの映画を観て、どれを拒否するのか、もちろん、誰にも保証された精神の自由の問題だろう(^^)。

常盤貴子は、頑張っているけれど、華やかな役をまだ映画では見せてもらいたいなあ。20代の頃に比べて、ちょっと頬のあたりが…気にならないこともないのだが。ある時期、本当に美しかったひとは、ちょっとでも変化(良くないほうに)してくるとキツいのだ。

高橋克実、演技にかなり良いところと、どうしたんだろうという両極端な部分があって、ちょっとよく分からない。舞台だと、良い役者なんだけど。世間一般の(TVヴァラエティ・ショウでの)イメージとは違い、体も大きくてハンサムなんだぜ〜(^^)。

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妖怪大戦争

妖怪大戦争』 監督/三池崇史
2005年*松竹*ヴィスタ・サイズ

TOHOシネマズ府中 スクリーン5にて

予告篇よりも、ずっとちゃんとした映画なんだよなあ。うへえ、と思いながら観に行って(なぜ行くのか(^^;))、これくらい(まあまあ)のものを観られるのは、ちょっとだけ嬉しい驚き。

悪ふざけや意味不明のカットもあるけれど、決して子供だましではない、良質のファミリー向け作品。

(大映で60年代後半に撮られた“妖怪シリーズ”は、観ていません)

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2005.09.04

浅草東宝オールナイト

“美人女優とは、こういうことさ 藤山陽子まつり”
浅草東宝*オールナイト上映

女性自身』 1962年*東宝*黒白*スコープ・サイズ。監督/福田純。
B.G物語 二十才の設計』 1961年*東宝*黒白*スコープ・サイズ。監督/丸山誠治。
(2度目)『宇宙大怪獣ドゴラ』 1964年*東宝*スコープ・サイズ。監督/本多猪四郎。
若い娘がいっぱい』 1966年*東宝*黒白*スコープ・サイズ。監督/筧正典。

出演作リストを調べると何本かは観ているのだが、実際に見るまでは果たしてどのひとが藤山陽子だったのやら(爆)ということで、ああ、このひとのことなんだ…。うーん、きれいだけど、ちょっと弱いなあ。美人秘書タイプ。でも、犯しがたい威厳とか高貴な雰囲気というほどの美貌でもないし。本来の意味での(かつての)中産階級のお嬢さん〜このくらいのクラスの娘を“令嬢”とは呼ばない〜って、こんな感じだろうか。

むしろ、どういういうわけかどの作品にも一緒に顔を出す、浜美枝さんの印象が、良くも悪くも強すぎて(^^;)。初期の頃の浜さんって、むしろかなりのファニー・フェイスだったんだなあ。60年代後半になって、ようやくヒロイン格の雰囲気になってくるわけで。

映画は、毎度言うことですが、こういうプログラム・ピクチュアのほうが、当時のたとえば性モラルなどを敏感に伝えていて、興味深くもあり、でも、まとめて観るとちょっと疲れるかも(^^;)。映画によって実際の道徳規準よりもハードルが高い or 低いという差はあれ、そこに何らかのハードルがあった、ということは如実に伝わってくるわけで。

婚前交渉の有無が、たとえプログラム・ピクチュアとはいえ1本の映画の核となるっていうのは、どうよ?(だから、こうやって莫迦にして使っているうちに、本当に浸透してゆくのだろうなあ、嫌な言葉って(笑))

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2005.09.01

容疑者 室井慎次

容疑者 室井慎次』 監督/君塚良一
2005年*東宝*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中 スクリーン2(THX劇場)にて

映画の「2」あたりから、だんだんこのシリーズ(?)とも付き合いにくくなってきたなあ。特に、この前の「真下正義」が意外なほどに評判が良くて、かなり不安(笑)にさせられる。どこをどう見たら、あれをそんなに良いと思えるのだろう。“悪くはない”というのと、“良い”ということは、微妙に、でも決定的に違うことなのだが。

ええと、この作品は、下品な演出と抑えた演出とが混ざった、とても居心地の悪い映画。内容は、かなり広がりのあるものを描いているように(わざと)思わせて、結局は“そうではない”という落しかたを狙ったのだろうが、作中の人物が何かの詐術を用いてそう操作したのではなく、作り手が行なうのだとしたら、それっていわゆる“マッチポンプ”だろう。ふざけるな。

ところで、不思議に思ったことが一つ。冒頭の空撮部分はともかく、舞台となる新宿3丁目だのアルタ前だの、これって、どこもオープンセットなのかどうか、ともかくリアルな(本当の)新宿じゃないよね? 今の映画としては珍しいよなあ。人物の背景にスクリーン・プロセスを使っているシーンもあって、そういうところだけは、オールド・スタイルを楽しめる…のかもしれない…のだが(^^;)。

映画としては、まあ料金程度(僕は千円で観たのだが)には楽しめる。量産され消費されるための作品。お疲れ。

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2005.08.26

続 愛と誠

続 愛と誠』 監督/山根成之
1975年*松竹*スコープ・サイズ

ラピュタ阿佐ヶ谷にて

誠が、西城秀樹から南条弘二に交代。うーん、かなりそのキャスティングに期待して行ったのだけど、まだちょっと若いんだよなー。僕のイメージにある南条弘二って、もうちょっとあとの時代の、ギラギラ+ちょっと成熟、という頃なので、でも、原作の設定からすると、前作の西城秀樹のほうが、フケすぎていたのだろうけど。いちおうは“高校生”っていう設定なんだからさー(^^;)。

やはりこの作品の目玉は、デビュー2年目の多岐川裕美(東映専属)嬢。高原由紀には、ちょっとだけふっくらした頬が不似合いのような気もするが、それをおぎなってあまりある犯しがたい威厳が、少なくともこの時代の彼女の持ち味。

例によって、意外なところに散りばめられた細かいテクニックに酔わされる、山根成之さんのプログラム・ピクチュア。悪くない。

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2005.08.23

埋もれ木

埋もれ木』 監督/小栗康平
2005年*ファントム*ヴィスタ・サイズ

シネマライズ(渋谷)B1にて

さて…、小栗さんのオリジナルストーリーものって、初めてなのだ。前作「眠る男」は未見。

チラシなどを見ると、もしかするとファンタジーとして面白いものなのかもと思ってしまったのだが、まあ、今までのキャリアから判断すると、やっぱりそんなはずはないんだよなあ(笑)。

映像詩などというジャンル(?)があるけれど〜もちろん(!)僕はそういう類のものは好きではないのだが〜、この映画はそれ以上、ほとんど散文詩/現代詩(悪い意味で)の映像化のようで、もう、なんとも恐るべきものなのだ。

最後に、まあ、カタルシスらしきものもないとは言わないが、そこにたどりつくまでが長いなあ。こんなに長い93分間には、そうはお目にかかれないだろう。そういう意味では貴重な映像であるとも言える。

それにしても、いくら場所柄とは言え、どうしてこのような作品に、あんなに若いお客が来ているのだろう。上映期間の終了まぎわだということを考慮に入れても、うーん、かなり多くの、普通の“渋谷”青少年が来てるんだよなあ。いくらなんでも、かつてとは違って、浅野忠信にそれほどの集客力があるとは思えないのだけど。

いやはや、お疲れ。これってやはり、批評家の選ぶ年間トップテンに入るのだろうか。くわばらくわばら(^^)。

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SHIROH

SHIROH

シネクイント(渋谷)にて

昨年12月・帝国劇場での公演を収録して、映画館で上映したもの。最近、何度か試みられている、舞台公演を収録して映画館で興行するというもののひとつ。

単に舞台をそのまま収録(固定カメラで)したものとも、TVなどでの公演中継(録画)とも、舞台の映画化とも違う独自のもの。言いかたを変えれば“どっちつかず”であるとも言える(^^)。

果たして、こういう試みにどんな意味があるのか、どのくらい元の舞台を再現できているのか、あるいは、直 <じか> に舞台に接する以上の効果を映像化することで生み出せているのか。そういう問いかけは、今回、僕に限っては無意味なものになっている。

圧倒的なミュージカル体験。とにかく今日は、何も言えません(^^;)。既に発売されている抜粋版CDで何度も何度も聴いている曲も、やはり映像付きで観るとまた格別です。それに、舞台で一度観ただけのCD未収録曲もいっぱいあって、非常に堪能しました。主演・中川晃教くんのパートを含む曲にも未収録のものがあるので、要注意。

ケタはずれにパワフルなこの作品が2000円(前売料金)で観られるというのは、一般の映画の当日料金が1800円であることを考えると、何か悪い冗談のようでもある。公演を収録した(上映されたものと全く同じ素材なのだろうか)セルDVDも、10月6日に発売予定。定価6800円。

【続く…かも】

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2005.08.18

戦争と人間

戦争と人間』 監督/山本薩夫

第一部 運命の序曲
1970年*日活*スコープ・サイズ

第二部 愛と悲しみの山河
1971年*日活*スコープ・サイズ

完結篇
1973年*日活*スコープ・サイズ

三百人劇場(文京区千石)にて
【HDデジタルリマスター版/DLP上映】

長っ(笑)。三部作を、1日ごとに1本ずつ観たのだが、でも疲れた。山本薩夫さんの作品としては…(続く)

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2005.08.17

オープン・ウォーター

オープン・ウォーター
“Open Water” by Chris Kentis
2004年*USA*ヴィスタ・サイズ

シネクイント(渋谷)にて

ポスターなどで「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の名が出されているが、なるほど。いわゆる“ヘタウマ”というか、見ようによっては単なるヘタ(爆)であるとも言えるわけで。唯一のウリは、生々しいほどの臨場感か。本当の海だもんなあ、あれ。

もっと短く、40分くらいの中篇にして、いきなりダイビングのボートの上から始めても良いだろう。いや、そりゃ日常の描写があって、それとの比較で非日常であるリゾート空間での“ある出来事”が際立つことになるという計算なのだろうが、そういうのは、もっと巧い脚本&演出のひとがやることなのだ…。

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2005.08.16

0:34

0:34 <レイジ34フン>
“Creep” by Christopher Smith
2004年*UK/ドイツ合作*スコープ・サイズ

シネカノン有楽町にて

前半はわりに楽しそうなのだが、後半、原題通りにcreepが登場すると、ごく普通のホラーになってしまう。悪くはないが。“creep”には“詰まらないひと”という意味もあるらしいのだが、まさかそういう意味で使われているわけではないだろうし(^^;)。

ここが“よみうりホール”から商業用の常設映画館に変わって初めて行ったのだが、やはり良い館だよなあ。ただし、7階でチケットを買ったあと、どういうわけか階段で8階へ上がって入場するという構造って、どうにかならないんでしょうか。

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2005.08.12

岸辺のふたり

岸辺のふたり
“Father and Daughter” by Michael Dudok de Wit
2000年*UK/オランダ合作*ヴィスタ・サイズ

下高井戸シネマにて

8分の短篇。なるほど、ものすごい(^^)。

いろんなものを削ぎ落としたシンプルな画なのだが、それなのに風・波・光・影という簡単には描写しにくいものが簡潔に表現される。中でも、薄く積もった雪(降っている状態ではない)の画に驚嘆。わずかな線で、きちんと伝えられるもんだなあ。

うつろいやすい(それが魅力でもある)自然の諸相という描写しにくいものを、シンプルだが確実に伝えること。それは、やはりうつろいやすい(否定的な意味ばかりではなく)“ひとの生と死”のきらめきを、簡潔だが的確にすくい取るこの作品のストーリーと、正しく重なり合う。ここには、技法と内容との幸福な合致がある。そこから、感動が生まれる。 …などという氷室の小賢しい考え(爆)は、この作品の前では虚しいただの言葉でしかない。

ストーリーは、大まかな流れはともかく、細部はどのようにでも解釈(想像)できるものなので、できれば“あらすじ紹介”の類は、観る前には読まないほうが良いかもしれない。いくつかのサイト&劇場プログラム(小冊子)に書いてあるあらすじが、もう、ちょっと違うんじゃないか、っていう感じなんだよね〜(^^;)。

まず、同監督の前作『掃除屋トム』“Tom Sweep”(1992年*3分)、『お坊さんと魚』“Le Moine et le poisson”(1994年*6分)が流れる。続いて、ノルシュテインの讃辞のあと本作が上映(1回目)され、終了後、(日本の)各界の支持者たちからの文字によるコメントが出て、最後に本篇がもう一度(2回目)繰り返される。総上映時間は30分弱。

この上映形態は、たぶんロードショウ時に決められたものを、2番館以下に下りてきたときも踏襲しているのだろう。しかし、チラシの隅に小さく書いてはあるが、そんなものを読まないひとには、いきなり同じ作品がもう一回続けて上映されたら当惑するだろうなあ。

その点、下高井戸シネマは良心的な劇場なので(行きやすい場所にあるのにほとんど行かないことを、たまに行くと申し訳なく思ってしまう、それくらいきちんとしている(^^))、ちゃんと上映前にアナウンスがあったのだ。

しかし、僕はたまたまこの作品を良いものだと感じたから良いようなものの、正直言って、こういう(配給会社が決めたのであろう)奇妙な上映形態&映画本篇と関係のない者のコメント(それがたとえユーリ・ノルシュテインであったとしても)を観客に押しつけるのは、或る種の強要、ルール違反に近いんじゃないのかなあ。同じ作品を直後にもう一度観て、だから、感動が2倍(?)になるひともいれば、2倍引く(爆)ひともいると思うんだけど。


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2005.08.10

亀は意外と速く泳ぐ

亀は意外と速く泳ぐ』 監督/三木聡
2005年*ウィルコ*ヴィスタ・サイズ(DLP上映)

テアトル新宿にて

賛否・好悪が激しく分かれるであろう、こういう作品って、それだけで好意が持てるというか(笑)。
最初、画質と色感にちょっと違和感を覚えたのだが、しかし、それがこのゆるいバカ話(^^)には合っている。

前作(第1回監督作品)『イン・ザ・プール』も観ておけば良かったのかなあ。あれは、原作2冊を読んだだけで満腹(?)になってしまったのだ。原作そのものが、既にとんでもないわけで…。

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2005.08.09

アイランド

アイランド
“The Island” by Michael Bay
2005年*USA*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中スクリーン3にて

マイケル・ベイって、見落としているものも数本あるが、世評ほどには、僕はこのひとって悪くはないと思うんだけど。もっと駄目 or 莫迦な映画を撮るひとって、他にいっぱいいるだろう。有名なところでは『アルマゲドン』を観てないんだよなあ…。

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2005.07.14

リチャード・ニクソン暗殺を企てた男

リチャード・ニクソン暗殺を企てた男
“The Assassination of Richard Nixon” by Niels Mueller
2004年*USA*ヴィスタ・サイズ

テアトルタイムズスクエア(新宿駅南口)にて。

たぶん「ダラスの熱い日」ではないだろうとは思っていたが、「パララックス・ビュー」でもないわけで。

それにしても、「…の暗殺」という原題を、「暗殺を企てた男」という、まるで内容を明かすかのような邦題は、どうなんでしょうか。いち配給会社風情に、そのような権限があると思いこむのは、傲慢でしかないだろう。

さて。

何とも救いようがない状態の主人公であるが、でも、ショーン・ペンをこれだけ単独でじっくり眺められるというのは、ファン(どのくらい居るのかなあ。男としての魅力を彼に感じる女のひとって)には嬉しいのかもしれない。今回は、デコしわ(額のシワ)もそんなに出ていなかったし(^^;)。そのかわり、どういうわけだか腹だけがプックリ出ていて。疑いもなく、役作りではあるのだろうけど。

内容は…

【続く】

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2005.07.08

宇宙戦争

宇宙戦争
“War of the Worlds” by Steven Spielberg
2005年*USA*ヴィスタ・サイズ

TOHOシネマズ府中 スクリーン2(THX劇場)にて。

スピルバーグの嫌な面を久々に感じて、懐かしいというか(笑)。このところ、まあ、表面上は作家性を抑えた(?)作品が続いたので、とにかく“らしい”映画ではある。

でも、それにしても暗いよなあ。

内容については、触れない。別にあんな内容じゃなくても、もっと軽めのストーリーにああいう特殊撮影をからめた、そんな映画であっても良いんじゃないかとは思うのだけど。

ウェルズの原作は読んでいません。50年代に撮られたオリジナル版も未見。

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2005.07.03

浅草東宝オールナイト

“スピルバーグよ、よく見ろ! これが地球の最期だ!!”
浅草東宝*オールナイト上映

ブルークリスマス』 1978年*東宝*スタンダード。監督/岡本喜八。(映画館では初めて観た)

以下の三本は、すべて本多猪四郎・監督作品

地球防衛軍』 1957年*東宝*スコープ・サイズ。(映画館では初めて観た)
宇宙大戦争』 1959年*東宝*スコープ・サイズ。(映画館では初めて観た)
妖星ゴラス』 1962年*東宝*スコープ・サイズ。

同傾向の作品を一気に観ると、かなり疲れるなあ。本多猪四郎さんの作品など、1本ずつ観ると、かなり新鮮な驚きがあるんだけど。天然色・スコープ・特殊撮影、どれも素晴らしいですよ。いや、だから、本多猪四郎さんの作品のほうは。

…って、1本目については触れていませんが(^^;)、うーん、これは、やっぱり問題作かもしれない。倉本聰さん(オリジナル脚本)のUFOに対するこだわりって、いったい何なんだろう。

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2005.07.01

戦国自衛隊1549

戦国自衛隊1549』 監督/手塚昌明
2005年*東宝*ヴィスタ・サイズ

TOHOシネマズ府中 スクリーン8にて。

予告篇とは、ちょっと印象が違う…かな。演出が少し走り過ぎているところが数か所あるほかは、なかなか好調。でも、導入部〜時を遡上するまではけっこうSF色が強くて(当たり前だが)、ごく普通の(そういうものに特に親しんでいない)観客には難しいのではないだろうか。

【続きはあとで…】

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2005.06.27

ザ・リング2

ザ・リング 2
“The Ring Two” by 中田秀夫
2005年*USA*ヴィスタ・サイズ

TOHOシネマズ府中 スクリーン3にて。

例によって、未見の前作をレンタルDVDで観てから出かける。

(本当は、ここに、この原作&映像化シリーズ全体に対する悪口雑言を書いたのですが、ブラウザの誤操作で消えてしまいました。本当の話(笑)。超・家族至上主義者、鈴木光司氏の呪いかもしれない)

前作は「レンタルで良いや」と思ったのに、なぜ今回は出かけるのか。もちろん、御近所の映画館で上映しているからというのもあるのだけど、何と言ってもシシー・スペイセク(Sissy Spacek)が出ているというのが大きいなあ。でも、重要な役かもしれないけど、1シーン(?)しか出てきませんので御注意を。

予告篇では映らなかった小さな役(でも、見せ場があります(笑))で、エリザベス・パーキンス(Elizabeth Perkins)が出ていて、ちょっとびっくり。やっぱり巧いけど、でも、こんな役…。彼女は『ドクター』(1991年)なんて素晴らしかったのだけど、どうも、そのあと大きな役をやってない(らしい)んだよなあ。

さて。

主役のナオミ・ワッツ(Naomi Watts)というひとの魅力が、まだよく分からないのだ。絶世の美女というわけでもなし、“魅力のある不細工”と呼ぶには、やっぱりそこそこキレイなんだよねえ。『マルホランド・ドライブ』では(映画そのものに)驚嘆したけれど、普通の(笑)映画のときって、どうなんでしょう。まだ『21グラム』を観ていないもんで。

前作に続いて登場する、息子エイダン役のデヴィッド・ドーフマン(David Dorfman)が、とにかく熱演。巧いのか、眼が大きいので表情が豊かに見えるのか。子供なのに顔だちが整っていて、まあ、はっきり言えば気持ちが悪い(“キモい”)ゾーンに属しているのだろうけど。

どうしてアメリカ版『リング』って、ナオミ・ワッツの相手役に、毎回、微妙な(スタアになるかどうか疑わしい)ハンサムくんを配するのだろう(笑)。前回のマーティン・ヘンダーソン(Martin Henderson)も悪くなかったけど、今回も、新聞社の同僚役として、サイモン・ベイカー(Simon Baker)という近所の兄ちゃんふうな男が出ているのだ。別に、良いんだけどさあ。

ええと、映画の内容について少し。

前作のリメイク版では、オリジナル版映画に無い、馬のイメージや梯子 <はしご> のイメージが鮮烈だったのだが、今回は、特にそういうものは無いんだよね。そもそも、話の途中から、もうヴィデオテープの存在がどうでも良くなっているのって、おかしくなくない?(爆)

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ダニー・ザ・ドッグ

ダニー・ザ・ドッグ
“Danny the Dog” (International English title)
“Unleashed” (USA title) by Louis Leterrier
2005年*フランス/USAなど合作*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中 スクリーン4にて。

さて…。予告篇はシンプルで、本篇は、それよりは少しゴチャついているけれど、でもやっぱり簡単な話。

いろいろと衣をまとった、その衣(つまりドラマ部分)のほうに感動する向きもあるようだが〜別にそれは構わないけど〜、そういう装飾をはぎとれば、例によっていつものマーシャル・アーツ(この言葉の定義が分からずに使っております(笑)単に武術っていう意味?)大会。

もう、スーパーというより、スーパー・ナチュラル(超常)なくらいに強いんだからなあ(^^;)。

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2005.06.24

バットマン ビギンズ

バットマン ビギンズ
“Batman Begins” by Christopher Nolan
2005年*USA*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中 スクリーン2にて。
THX劇場

前半3分の1くらい(?)の修行部分は、ちょっとうんざり。例によって、東洋=神秘精神主義のオンパレード→つまりはタワゴトの連発なわけである。しかし、舞台がゴッサム・シティになってからは、まあまあなのかなあ。最後まで観ると、いちおう前段階のウンザリにも落とし前(?)が付けられるので、1本の映画としては良く出来ているわけか。

そうそう、またも劇場前に『交渉人 真下正義』と同じく“関西での列車事故へのお見舞い”が出ていて、これが、うーむ、途中までは「ああ、これか。でも、そこまで配慮するほどでもないんじゃないかな…」と思っていたのだけど、最後に、思わず「うわっ」というシーンがあって(泣)。でも、良く考えたら、当たり前だが事故場面を実際の映像で見ていたわけではなく、各局の報道番組で、わざわざCGを駆使して説明していたあの画面を連想するわけなのだ。そういう報道って、どうよ?(うわ、違和感のある言葉を使ってしまった(爆))

さて。

どういうわけか、華のない地味な役者がキャスティングされることの多いバットマン役の中でも、これまた華のないハンサムくん=クリスチャン・ベイルは、これで世界的な大スタアになる…のだろうか(^^;)。ならないような気がするのだが。なる気もないだろうし。せっかくビルドアップした体を、ほとんど露骨には見せないけれど、ベッドでの寝起きのシーンに注目しましょう(笑)。すごい体ではある。容姿と合わないくらいに。

『メメント』で、ガイ・ピアースの肌を舐めるようにセクシーに撮っていたのは、あれはそうする(肌にメモ代わりのタトゥーを入れる)必要があったためで、今回は、裸体を見せる必要はなかった、ということなのか(泣)、クリストファー・ノーラン。別に、そこまで嘆くようなことでもないんだけど(^^;)。

キャストで驚くのは、最後まで誰なのかが分からなかった、ウェイン社の社長役。あれって、ルトガー・ハウアーなんだ! 微妙な肉の付きかただよなあ。昔に比べるとふっくらとはしているが(昔が痩せ過ぎだったのか?)、役者として非難(爆)されるほどの肥満体というわけでもないよね〜。

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ホステージ

ホステージ
“Hostage” by Florent Siri (Florent Emilio Siri)
2005年*USA*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中 スクリーン5にて

とにかく、タイトルクレジットが素晴らしい。あれだけで500円くらいの価値があるかも(^^)。

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2005.06.13

最後の恋のはじめ方

最後の恋のはじめ方
“Hitch” by Andy Tennant
2005年*USA*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中 スクリーン7にて

感想は、あとで…

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フォーガットン

フォーガットン
“The Forgotten” by Joseph Ruben
2004年*USA*ヴィスタ・サイズ

TOHOシネマズ府中 スクリーン3にて

日本でもそこそこヒットしている、話題の謎映画。予告篇を見る限り、どのようにも展開し得るので、期待はふくらむ。

オープニングで、ジョセフ・ルーベン監督作品と出て、へえ、と思う。このひとの隠れた佳作(らしい)「W/ダブル」を、まだ観ていないんだよなあ。僕が観てるのは「愛がこわれるとき」や「危険な遊び」なので、うーん、どうももう一つはっきりしない監督という感じなのだ。

ええと、役者は良いですよ。ジュリアン・ムーア(あの二の腕のソバカスは、メイクなのか?)、彼女と行動をともにするドミニク・ウェスト(♂)というひと、出番は少ないが刑事(♀)役のアルフレ・ウッダードなども悪くない。ムーアの夫役でアンソニー・エドワーズが出ているのだが、いま、ああいう風貌になっているんだなあ。若いとき(「シュア・シング」や「トップガン」など)より、むしろ今のほうが男っぷりが上がっている。(僕は、TVドラマ「ER/緊急救命室」を観たことがないもんで…)

話は、最後まで僕は飽きずに観たけど、途中からどんどん馬鹿馬鹿しさが増すと感じて、呆れるひとも居るかもしれない(笑)。話のつじつま合わせを、たったひとつの事柄で説明するのは、簡潔であるとも、あるいは無精であるとも言える。

シャマランだと、メインの謎/キャラクターの他に、それをサイドから補強する要素もあるので、だから、最後に全貌が見えたあとでも、ある種の感慨が残るんだけどなあ。いや、少なくとも僕にはそうなのだが(^^;)。彼の作品って、1作ごとに世評は良くなくなっているようだけど。

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美しい夜、残酷な朝

美しい夜、残酷な朝』 日本公開ヴァージョン
“Three... Extremes” by Fruit Chan, 三池崇史, Park Chan-wook
2004年*香港/日本/韓国*ヴィスタ・サイズ

TOHOシネマズ府中 プレミア・スクリーンにて(通常料金での上映)

『THREE 臨死』(まだ観ていない)に続く、アジア諸国の監督が撮るホラー・サスペンスのオムニバス第2弾…なんだそうです。オムニバスって、個々の中短篇としての出来は別として、本当はそれが複数で並んだときの効果までをも考えて作られるべきなんだろうけど、でも、なかなかそういうものはお目にかからないわけで。

これ、何も期待せずに観たのだが、とにかく1本目の香港篇「dumplings」(「ハリウッド★ホンコン」などを撮ったフルーツ・チャン監督作品)が面白くて、続く2本にはあまり乗れなかったなあ。2本目の「box」(三池崇史)も3本目の「cut」(「JSA」「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク監督作品)も、あとになって考えてみると、そんなに悪くないものだったのかもしれない。ヴィデオででも、もう一度観てみたい。

1話目にレオン・カーフェイが出ていて、久々に観たけど、やっぱりいい男なのだ(^^)。でも、公表されている年齢(46歳)から考えて、あれってメイクで老けて見せてるんだろうなあ。まさかリアルな雰囲気ではないと信じたい(笑)。46歳は、今の感覚では初老(に見える)というにはちょっとだけ若いだろう。

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2005.06.12

電車男

電車男』 監督/村上正典
2005年*東宝*ヴィスタ・サイズ

TOHOシネマズ府中 スクリーン2(THX劇場)にて

作品の舞台が、時代はいつか・場所がどこか分からないような話ならば、このストーリーのみを素直に受け止めて、まあ、シンプルに感動しても良いような、そのくらいの出来ではある。でも、突っ込もうと思えば、そういう箇所が最初から最後まで山ほどある、そんな話でもあるのだ。

たとえば、最初にひとつだけ挙げると、お客ひとりひとりにからむようなあんな酔っぱらいって、リアルな存在として居るものかなあ。僕は、見たことないぞ〜。だいたい、中谷美紀の家のある、そんな沿線なわけだよね。路線の雰囲気を考えたって、あれってアリだろうか。まあ、確かに、堅い職業のリーマンさんのほうが、いざとなると壊れかたも激しいものだけど。その点は良いか。演出上の誇張ということで。

メインは、たまたま恋愛をする用意が出来ていなかった青年が、いろいろ周囲の助言を受けて一歩踏み出すという、ただそれだけの可愛らしい話。でも…。どうしてあの青年は、始終オドオドとしているんだろう。「自分に自信がない」から?

容姿に自信がない、というのは、コンタクトレンズ、ヘアカット、服、という馬鹿げた3点セットで、少なくとも表面上は解決してるわけだよね? (あんな、わずか数時間で容姿が一変するんだとしたら、今までそうしなかったのは、とんでもない大馬鹿だとしか思えないのだが)

自分の内面が彼女と不釣り合いだ、というほうが深刻なのか。でも、それだってアプローチというか、良い方向へ持って行く方法も、いろいろあるよなあ。

たとえば、「僕は、●●●に関しては大好きなので、いろいろ話したり、貴女にもし分からないことがあれば、一緒に考えたりお手伝いすることもできると思います。でも、それ以外では知らないこともたくさんあるので、まずは貴女の好きなものを教えてくれませんか」っていうベタなセリフでも、あんな純朴そうに見える青年が言うなら、相手もそれほど警戒しないんじゃないだろうか。

定番のセリフ 「君のことが、もっと知りたいな」 高知東生のようなひとがそう言ったのなら、それはかなり怪しいし(結婚詐欺か?)、北村一輝タイプがもし貴女にそう囁 <ささや> いたとしたら、貴女は数日後、どこかへ売り飛ばされる運命にあるのだ(爆)。

脱線しました(^^;)。ええと。

まあ、とにかく、例によって恋愛の話は、よく分からんなあ。感想のほうも、支離滅裂になっております。

モテそうに見えて実際にいろいろと誘い誘われ交際していてもそれでもそれが長続きしないそんなひとの、どこか・何かの欠落・欠損を描く、そういう作品のほうが個人的には興味があるんだけどな〜。

モテなさそうに見えるひとが、本当にモテない。モテそうに見えるひとが、普通にモテる。この2つって、どちらも詰まらなくて、劇的なことが生まれない設定だと思うのだ。あー、そうか、そういう意味では、この映画は「モテなさそうだったヤツが、ちょっとモテそうになってくる」っていう展開に、ドラマがあるわけなんだよなあ…。

じゃあ、やっぱりこの作品って、良い映画なのか?(笑) うーむ。

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2005.06.08

ミリオンダラー・ベイビー

ミリオンダラー・ベイビー
“Million Dollar Baby” by Clint Eastwood
2004年*USA*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中 スクリーン8にて

大勢のひと(ファン以外)から評価の高いイーストウッド作品って、ファンからは意外とそれほどには支持されるわけでもない、というのが、僕の周囲(サンプル数は多くない(笑))での定説になっているけれど、今回も、ちょっとそんな気配がするのだ。

いや、そりゃあ、ものすごく水準の高い出来なのである。メインの話だけを観ていれば、感動の渦(?)に呑まれるのかもしれない。しかし…。

いわゆる“感動作”には似つかわしくない、最後まで説明されない小さな謎がいくつかあって、しかし、それを、気付かないひとにはそのままに、あれは何だったんだろうと思う者には不思議な余韻を残すようにするって、これも計算なのかなあ。それがイーストウッド風、なのか。

もちろん、観たほうが良いですよ。でも、個人的にはもうちょっとシンプルな話、たとえば、世界中にもう“お互いしか居ない”ほど孤独だったトレーナーとボクサーとが出会い、共にタイトルマッチを目指してトレーニングするだけの映画のほうが、もっと良かったんじゃないかと思うのだ。それだけで、十分に成立する話なんだし。

でも、前作『ミスティック・リバー』もそうだったのだが、イーストウッドは、もうそんなシンプルなストーリーの小品では描けないようなものを、たぶん撮ろうとしているんだろうけど。

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2005.06.04

炎のメモリアル

炎のメモリアル
“Ladder 49” by Jay Russell
2004年*USA*ヴィスタ・サイズ

TOHOシネマズ府中 スクリーン8にて

『ジェイコブス・ラダー』に続く、ラダー映画の第2弾(うそ)。

ええと(^^;)、思わず茶化したくなるくらいの、シンプルで、力強い作品。予告篇は、この作品の良さを全然伝えてないじゃん。

ヒロイズムも、前面に押し出されると、概して良い感じはしないものだが(その点で、あの予告篇は良くない)、こう巧妙に来られると、思わず乗ってしまう。消防という、およそ一般市民に害を成さない、そういう意味では珍しい官憲(爆)が題材だったのも、成功の一因。これが、警察や軍隊だと、たとえ一部(?)に善行があったとしても、必ず別の面では“市民”を抑圧する力を行使/所持しているわけだし。いくら何でも、(火事の原因である)放火や失火も市民の持つ権利だ、っていう考えかたは、ちょっと無いだろうしなあ(^^;)。

さて。

ここには、たとえば連続放火犯は出てこない(『バックドラフト』(1991年)って何だったんだろう。冒頭に「世界中の(?)消防士に捧ぐ」とクレジットされる『タワーリング・インフェルノ』(1974年)だって、あれほど消防士の活動を描いているのに、救出されるスタアたちのドラマのほうが当然ながら主で、消防士は従だったわけだし)。この消防隊のメンバーには、異常性格者が紛れ込んでいたりしないし、汚職(消防の世界にどんな汚職があり得るだろうか?(笑))にまみれているような者もいない。火事が起こると、現場へ駆けつけ、火を消し、逃げ遅れたひとを助ける。この作品は、単にその繰り返しを描くだけなのだ。

いい歳をした男たちの集団なのに、なぜ、消火現場以外だと子供のように悪ふざけに興じるのか。なぜ、それぞれの家族を含めて、全員でひとつの大家族のようにつながっているのか。ひとが普通は逃げ出す火事の現場へ、なぜ乗り込んで行くことができるのか。なぜ、消防士の帰宅を、家族はじっと家で待っていられるのか。

この映画は、その答をほとんど説明しない(トラヴォルタが台詞でちょっと言うくらい)。むしろ淡々とした日常生活(もちろん火事のシーンなど特に音はかなりの迫力なのだが、それもが日常であるわけだし)の描写を繰り返す中から、その答が、観客にも自然と伝わってくる。そこから、感動が生まれる。

特に目新しい内容も、思いもつかない驚異の映像も、職人技でうならされる華麗な演出も、ここには無い。しかし、作品全体として、このくらいの水準で仕上がっているのは素晴らしい。なかなかこういう、普通の(良い)映画って、無いんだよなあ。「普通の映画」がお好きならば、観に行ってほしいですね。

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ザ・インタープリター

ザ・インタープリター
“The Interpreter” by Sydney Pollack
2005年*UK/USA etc.*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中 スクリーン5にて

正直言って、ポラックって僕には過去の人というか、既に映画史上の名前(ちょっと良く言い過ぎ)だったので、いまさら新作と言われても…と思ってもいたのだが、これ、意外に良い出来なんじゃないでしょうか。

ポラックの映画では、大ざっぱに言って“政治的/社会派的”な事象と、当事者間の交情/ロマンス(書いていて気恥ずかしくなる言葉だよなあ、なんだロマンスって)とが融合する場合が多い。それが成功すると『ひとりぼっちの青春』や『追憶』になるのだが、社会派とロマンスとの無理な合体で、たとえば『スクープ/悪意の不在』のような悲しい(泣)結果になることもある。

そういう点では、この作品は何とか成功している。主人公二人が、どういう状況にあって、なぜ惹かれ合うのかが、いちおう説得力のある設定と演出で、受け容れることもできる。添い寝くらいで、セックスしちゃわないのも、かえって良いよね。実際にコトを行なうのは、いつだって出来るわけなんだし(^^;)。

予告篇から想像し得るクライマックスの他に、中盤に、意外な場所での緊迫したシーンがあり、そして、さらに二転三転もある。単にどんでん返しなどというよりも、あり得るいくつかの可能性のうち最後に選択されたストーリーから、それで彼はどうするのか、彼女はどうするのか、そこまでをサスペンスとして見せる。巧いなあ。

ショーン・ペンは、ずーっとオデコにシワを寄せていて、あのシワは、ちょっともう要らないんじゃないかと思ったのだけど。癖(?)になってるのかなあ。とんでもなく深刻ではないシーンでも、デコシワいっぱいって、変だし。

ニコール・キッドマンは、年齢を重ねたことで、かえって美しさが増した。童顔で小作りという、まるで人形のようだった頃に比べて、目元の若干のシワが、いちおう人間らしく(笑)見えるようになっている。それでも、特に前半など、キレイ過ぎて妙なところもあるぐらいなのが、やっぱり凄いし、ちょっとヘン。劇中で、顔に傷跡がつくシーンがあるのだが、それで、かえって美貌が引き立つのが、強烈な印象を残す。いわゆる“クール・ビューティ”的な女優には、どうも、何かが足りないのだが。

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2005.06.01

キングダム・オブ・ヘブン

キングダム・オブ・ヘブン
“Kingdom of Heaven” by Ridley Scott
2005年*USA etc.*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中 スクリーン7にて

思っていたよりも悪くなかったというか、そもそも、リドリー・スコットの映画で、登場人物の複雑な心理描写なんて、期待するほうが無駄なわけだし。いや、『デュエリスト/決闘者』や『白い嵐』など、スコット作品でも数本は未見のものがあるので、もしかしたらそれが素晴らしい作品であるという可能性もあるわけですが(^^)。

何かの予告篇で、リドリー・スコットを“巨匠”と謳っているものがあって、そういう存在なのかと驚かされる。せいぜい僕のトボしい映画経験と知識からは、映像派の奇才というくらいにしか受け止められないのだが、いやあ、まだまだ学ばねばならないことは多いわけだ。大いに反省(うそ)。

スコットの映画では、僕は『誰かに見られてる』が好きですねー。スタイリッシュなひとは、ああいう、破綻しようのない小さな話を撮っているぶんには良いんだけど。

時代物としては、前回の『グラディエーター』が、どうにも志の低い作品で(主人公は最初から最後まで私怨で行動するのみ)うんざりさせられたので、今回はまったく期待していなかったわけです。『ベン・ハー』『スパルタカス』とは、とても同列には並べられない映画だったなあ、あれは。

今回も、前半は、フォーカスがあいまいで、父と子との出会いと別れを描きつくすわけでもなし、フランスからエルサレムへの道中(よく考えてみたら、たとえ途中で船旅をはさむとしても、あとは馬か徒歩でこの距離を移動するわけで)の距離感時間的経過も、特には伝わってこない。いくらなんでも、それが“描けない”わけではなく、そういうことに興味がないんだろうなあ。

しかし、その経過をある程度は描かないと、一介の鍛冶屋の青年が、最後にはたくさんの民の運命を左右できるような、そんな能力と魅力とを、どこでどうやって身につけたのかが、理解できないのだ。作品だけから判断すると(こちらが作中の時間経過を考慮してやらないと)、まるで、単に“有能な父の息子”だから彼もまた有能だ、という、まったく血統至上主義のようにも思えてしまう。それだと、作品の展開から考えて、ちょっと矛盾するのではないだろうか。

しかし、後半は、さすがに盛り上げる。(宗教を背景にした)戦いの意味とは、集団を率いる者の責任や資質とは、などなど、ここからいろいろと読み取る(読み取りたい)ひともいるだろう。エルサレム防御の部分だけならば、僕も、けっこう感動した。そこに行くまでが、ちょっと長いんだよなあ(笑)。

そのままの勢いでラストまで行くので、観ているうちはそれほど疑問にも思わなかったけれど、ラストの場面は、よく考えると変かもしれない。あの場所で、彼は周囲の者たちから平然と受け容れられるだろうか???

キャストは、うーん、オーランド・ブルームって、顔がきれい過ぎて(こういうひとにヒゲは似合わない)、線も細いし、この役には合っているようなちょっと違うような。でも、たとえばヒュー・ジャックマンなんかが演じたら、もう、エルサレムに着く以前に、沿道のどこか小国の王くらいには簡単になっちゃいそうだし(^^)。だから、やっぱりブルームで良かったのかもしれない。

エヴァ・グリーン(Eva Green / Evergreen のシャレ(笑)か?)というひとを初めて観たのだが、メイクと衣装とでほとんど素顔は分からないけど、すっきりしたソフィー・マルソー(ただしデビュー当時)みたいな顔かな。ベルトルッチの『ドリーマーズ』って、どうだったんでしょう。とにかく、この役には合っている。

他は、ジェレミー・アイアンズもデヴィッド・シューリスも、さすがに好演。特にシューリスは、どんな状況下でもそれを客観視して行動する、ちょっと皮肉で陽気な(冷笑ではない)男のキャラクターを作り出していて、場面は少ないが印象的。ずっと仮面をつけたままのエルサレム王を演じているのは、なんとエドワード・ノートン。僕のリスニング力では、とても彼の声を聞き分けることは出来ないけれど、英語が分かれば、彼だと分かるものなのかなあ。メイクをしているので、画面からは、まず彼だとは分からないと思うのだが。

(珍しく)結論。
『グラディエーター』を100とすると、この映画は5000くらい。だからと言って、別に、映画史に残るような素晴らしい映画、というわけではない。しかし、メインの戦闘シーンなどでは、かなりの大作映画ふうな作りかたを堪能できる。デヴィッド・リーンやウィリアム・ワイラーがこのストーリーを撮ったとすれば、とさえ考えなければ、ひとによっては幸福な時間を過ごせるかもしれない。お疲れ。

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2005.05.25

ブレイド3

『ブレイド 3』
“Blade: Trinity” by David S.Goyer
2004年*USA*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中 プレミア・スクリーンにて(通常料金での上映)

前2作を見落としていたので、レンタルDVDで観てから出かける。放っておくとずっと観ないままだったかもしれない(別に観ないままでも構わないと思っていたわけではない)このシリーズを、なぜ突然パート3になって劇場で観ることにしたのか。

1 よく行くシネマコンプレックスで上映していたから
2 ウェズリーの鋼鉄のような筋肉(この画像より、もっとパンパンに張っているに、突如として惹かれるようになった
3 予告で見た、キング・オブ・ヴァンパイアのドレイク役=ドミニク・パーセル(パーセルっていう作曲家がいたよなあ)の、整ってはいるが人好きのしないルックス(かつてのドルフ・ラングレンのような)と、もちろん筋肉に惹かれた
4 最近、ヴァンパイア・デビューしたばかりなもんで(意味わかんねー)
5 予告で見た、ヒゲの童顔男=ライアン・レイノルズに興味があった

さて、真相は?(^^;) …って、なぜクイズ形式なんだろう。

正解は、CM後。

うわ、コメントがついてる(^^)(知り合いのかたから)。

正解は、ライアン・レイノルズです。

こいつ、ヒゲがないとちょっと間の抜けた顔なんだけど、ヒゲがあると、まあまあの男っぷりで。「悪魔の棲む家」(1979年)のリメイク版(2005年公開)では、いちおう主演格のようです。ジェームズ・ブローリンの演じていた役と同じで、この役はヒゲが生えていないと駄目なわけかな?(^^;) ということで、これはそのリメイク版からのカット。もうちょっと顔が良く映っているのもあるんですが、これは、意味なく脱いでいる場面(爆)。

あ、ちなみに僕は、筋肉って、特には惹かれませんので、ねんのため(笑)。周囲を見わたすと、別に珍しいものでもないしなー。でも、ヒゲだってそういえばそうか…。

映画の中身について書いてないや(^^;)。シリーズ3作を、1〜2週間のうちに観たので、ちょっとごっちゃになっているかも。どれも、意外に水準以上。簡単に言えば、「1」はブレイド自身の、「2」は敵対相手の、それぞれ“血”の話だったわけだけど、今回は、何なんだろう、あのキング・オブ・ヴァンパイアというのは。種族全体の“血”の話ということか。

ウェズリーに関して。僕は、わりと初期の「パッセンジャー57」なんかがちょっと良かったですね。あと、気持ちの悪い(笑)感触の「ザ・ファン」とか。ドラァグ・クイーンになる「3人のエンジェル」は観ていないのだ。なにしろ「プリシラ」も観ていないわけだし。90年代、なぜかロードショウ作品から距離を置いていたもので(^^;)。

このシリーズって、いくらでも続けられそうなのだが、どうして今回で終わるってことにしたのかなあ。作品内で特にそういう様子はないのだけど、どうも、シリーズ最終作らしい。日本の劇場ではともかく、レンタル市場だと、そこそこ人気もあるようなのだ。本国では、劇場でもまだまだ悪くないヒット(中くらい)ではあるんだし。

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2005.05.24

デンジャラス・ビューティー2

『デンジャラス・ビューティー 2』
“Miss Congeniality 2: Armed and Fabulous” by John Pasquin
2005年*USA*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中 スクリーン4にて

見落とした前作を、レンタルDVDで観てから、出かける。くそ真面目なもんで(爆)。っていうか、世の中には、連続TVドラマを途中の回から見たり、大河コミックを真ん中あたりから読み始めたり、シリーズ映画のパート1を見ずに新作から見てしまう、そんなひともいるらしいんだよねー。そういうひとの頭の中って、どういう構造になっているのだろう。大ざっぱなのか、大胆なのか、単に“どうでもいい”のかもしれない…。

前作では、潜入捜査のために“ビューティ”になる必要があった。2作目は、また潜入捜査をするのがメインストーリーかと思っていたら、そっちではなく“ビューティ”のほうの要素を残したわけだ。なるほど、そういう続篇の作りかたもあるよなあ。いや、もちろん潜入もやるわけですが。

前作は、傑作までもう一歩(Ms.ブロックが犯人を絞り込む根拠が弱すぎる)だが、楽しい作品ではあった。今回も、人間に対する視線が肯定的(氷室とは大違い(泣))で、好感の持てる作品になっている。ただし、事件そのものは、最後まで見てもスジが通らない、誰が何のために何をしようとしたのか、あれだけは作りが雑で感心しないなあ。

キャストは、レジーナ・キングが『Ray/レイ』と同じく、これで目立たなかったらウソ(^^)という目立つ役で、欲を言えば、作品内での比重をもうちょっと大きくすれば、ブロックとの堂々たる buddy movie になったんだけど、でも、まあ良いや。ラス・ヴェガスのFBIトップとしてトリート・ウィリアムズが出ていて、うーん、今でもいちおうつまらないハンサム顔なのが、なんというか感慨深い。前作に続いて登場するウィリアム・シャトナーの母親役(今回初めて出てくる)として、なんとアイリーン・ブレナンが登場するので、お好きなかたは要注目です。僕は、エンド・クレジットで顔と名前を見るまで、彼女だとは気付かなかった。

【今日の good lookin'】 ブロックたちの担当になるラス・ヴェガスの捜査官役で、エンリケ・ムルシアーノという役者が出てくる。このひと『トラフィック』や『ブラックホーク・ダウン』に出ていたらしいんだけど、どの映画の記憶で印象が残っているのかなあ。とにかく、最初に出てきたときから、もう目が釘付けっす(笑)。甘ったるい、ムカムカするような顔。1日中でも見つめていたいなあ(^^)。ただし、オレのことなので、2日目になったら飽きるかもしれませんが…。こんな顔です。

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コンスタンティン

『コンスタンティン』
“Constantine” by Francis Lawrence
2005年*USA*スコープ・サイズ

TOHOシネマズ府中 スクリーン3にて

本国では、純然たるリーヴス主演作としては『マトリックス』3本以降で初めてのヒットらしいヒット(中くらいだが)になっていて、日本でも、興収の実数字はまだ分からないが、でも、たぶん本国よりもヒットしてるよなあ、この様子だと。いったいなぜヒットしてるんだろうと思い、ちょっと怪しみながら観たところ、意外に悪くない。

それにしても、サタンと神との戦いとか、ドラキュラものとか、5年に1本くらいなら付き合っても良いけれど、どうしてこうも次々と同じような作品を作るかなあ。キアヌ・リーヴスにも、かつて『ディアボロス 悪魔の扉』という、ツイスト具合がちょっと良い感じの、同傾向の作品があったし。

というわけで、話にはほとんど興味が持てない。しかし、いわくありげな雰囲気(若いヤツは、いま“ふインき”って発音するんだよなー。それなら“あラタしい”とか“ダラない”とかも使えよ。そっちは歴史的に正しいようだし(笑))が、少なくともこの作品の内容には合っている。キャストも、脇役は特にみんな素晴らしい顔つきで、それは楽しめる。

中でも、悪いほうの使いバルサザール役(いつも指でコインをもてあそんでいる)のギャヴィン・ロズデイルというひとの顔が、整っているのに不気味で印象的。本来は音楽のほうのひとらしいのだが、うーん、こういう顔を探してくるあたり、キャスティング・ディレクターの功績なのだろうか(^^)。“バルザールどこへ行く”(爆)。

直前に、何ともすっきりしないドラマ(要・下剤)を観たばかりだったので、まあまあ単純な作品だったが楽しめた。映画を観ている間、なーんにも考えないけれど、でも、映画を観ていないときだって、何も考えていないことに変わりはないのだ(^^)。

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クローサー

『クローサー』
“Closer” by Mike Nichols
2004年*USA*ヴィスタ・サイズ?

TOHOシネマズ府中 スクリーン1にて

マイク・ニコルズ(関係ないけど同名のゲイポルノ男優がいる。こいつが凄い(爆)んだけど、ま、それはそれとして)というひとも、70年代の数本(たとえば『おかしなレディ・キラー』)を除いてはほとんど観ているわりに、どうにも作家像をつかみにくい監督だったりする。舞台劇の映画化がまあまあ巧いとかって、それって特徴か???

これも、もとは舞台劇だったと聞けば、それ(舞台で)ならばアリかな、とも思う。特に観たいとも思わないが。
時間経過の不規則さ、キャラクターたちの(一見すると深みがありそうだが)よく言えばシンプルさが、でも、映画としてはどうなんでしょうか。

難しいなあ。恋愛やセックスに関係した風俗劇って、どうしても自分に引き比べ考えてしまいがちだし、そうすると、このストーリーなど、およそ僕には想像の範囲外なのだ。上っつらだけを見れば、交際相手以外と交渉を持つ(単なるセックスのこと)たびに大騒ぎする複数カップルの話でしかない。暇なひとたちなのかなあ(笑)。恋愛以外にしなくてはいけないことがもしあるならば、こんなに恋愛を人生の最優先目的(^^)のように扱わないだろう。

いろんな相手と交渉(だから単なる性行為のことです)を持ちたいならば、特定の相手とは付き合わなきゃ良いだろ。特定の相手と交際して、お互いに交際外交渉(婚外交渉)を持たない&持たせたくないというのなら、座敷牢や独房や無人島で暮らすとか、互いに首輪か電子錠か強い信頼関係で繋ぎ止め合う(^^)などすれば良いのでは?

役者は、4人とも好演。動いているクライヴ・オーウェンを初めて観る。口を閉じていれば good lookin' 、口を開けるとちょっと歯(か口元)に何か違和感がある。別に歯が出ているというわけではなく、何だろう、歯並びが良くないのか?(^^;) 普通の格好をしたナタリー・ポートマンを久々に(デビュー作以来)観られるかと思ったら、今回もけっこうコスチューム・プレイっぽかったんで、ちょっと笑えるのだ。ジュード・ロウというひとも、僕はこのひとを初めて魅力的なのかもと思ったくらい、今までは苦手だったけれどこの役には合っているんだよなあ。あの顔がどうにも…、首から下だけだったら良いのに(爆)。

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2005.05.21

レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語

『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』
“Lemony Snicket's A Series of Unfortunate Events” by Brad Silberling
2004年*USA*スタンダード?

TOHOシネマズ府中 スクリーン8にて

美術装置や衣装は素晴らしい。オープニングとエンディングのそれぞれのクレジットも、かなりの出来。

しかし、話が(まだ読んではいないがたぶん原作そのものが)、観客を莫迦 <ばか> にした、鑑賞者の思考力をとても低いところに設定した、そんな内容なのだ。でも、たぶん、この“話”が好きなひとは、僕がヘンだと思うところが好きなんだろうなあ。

別に、happy endingを指向しない“不幸が続く”(本当は作者が冒頭から主張するこの言い回しそのものに虚偽があるようにも思うのだが)話でも構わないし、上っつらだけは可愛い子供たちがひどい目に遭うなどという話であるならば、それもまた楽しいだろう。そこが問題なのではない。

奇怪な欲望(他人の相続した巨額(?)の財産を自分のものにしたい)を満たすため、尋常ならざる手段(もっと簡単な方法がいくつもある〜最も一般的(笑)に行なわれているのは相続人=被後見人を手なずけるというもの)を用いて、異常な執念で何度も悪巧みを試みる、この、およそ存在として有り得ないたった一人の悪役を、たとえファンタジーと呼ばれるユルいフィクションの上であっても受け容れられるか(モラルの点ではなくアリかナシか)どうかで、この作品に対する感じかたも違ってくるだろう。僕は、納得できませんでしたが。

大した伏線らしいものもないけれど、次回(あるとして)以降の話で、たくさんある謎(あるいはバカげた部分の理由)が解けたとしても、そのことでこの作品自体の評価が変わるということではないだろう。そもそも、シリーズものの作りかたとして、それでは駄目なのだ。

異常な悪人が作品内で存在し得るのは、管財人(銀行家)・警察官・判事など、およそプロフェッショナルであるべき周囲の者たちが、なぜかことごとく無能であるため。どうして無能なのかといえば、それは、無能でなければこの作品が成立しないからだ。こういう作りかたは、一言で言うなら無礼である。観客というものを莫迦にしているのだ。

せいぜい好意的に受け止めると、悪人の“マヌケな計画”と3人姉弟の“発明・知識・噛みつき(^^)”との対決に面白みがあるというのが、映画の作り手たちのねらいなのかもしれないが、そんな表面上のおかしさだけでは、とても1本の映画として成立しない。

邦訳は8冊目まで出ているシリーズの、たぶん3冊目までの映画化らしいけれど、続篇も作るのかなあ…。うーむ。

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2005.05.11

ドッジボール

『ドッジボール』
“Dodgeball: A True Underdog Story” by Rawson Marshall Thurber
2004年*USA*スコープ・サイズ。

TOHOシネマズ府中 スクリーン1にて

本国ではかなりヒットしたけれど、日本ではたぶんヴィデオ発売のみだろうと思っていたら(実際、当初はそんな動きも)、何と公開されてしまった(笑)。うーん、予告篇だと、もっと面白そうだったよね。

役者は、皆、悪くない。ヴィンス・ヴォーンも、そして、ヒット作が続いている(本国では)ベン・スティラーも、まあ、悪ノリではあるんだけど、楽しそうに演じているのは、ファン(スティラーの、です)としては嬉しい。

それにしても、ベン君の鍛えていた場面での肉体、あれって、何かの特殊な加工がされているのだろうか。まさか、リアルなものじゃないよなあ? 今の技術って、少なくとも画面上ではあんなにナチュラルに見える肌&筋肉が作れるのかな?

しかし、脚本はいただけない。こんなストーリーを提出したら、シナリオ教室では怒られると思う(^^;)。演出も、前半はまどろっこしい。そりゃ、後半、ドッジボール大会になれば、盛り上がって同然ではあるわけだし。

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交渉人 真下正義

『交渉人 真下正義』 監督/本広克行
2005年*東宝*スコープ・サイズ。

TOHOシネマズ府中 スクリーン2(THX劇場)にて

まず、内容と関係のない話から。

てっきりヴィスタだと思ってわりと前方に座ったら、本篇が始まるとスコープだったのだ。前2作ってヴィスタじゃなかったっけ。調べたら、1がヴィスタ、2はスコープになっている。自分のメモを見ると、2は「ヴィスタ」となっていた。そうか、ロードショウだったけど、場末の、映写環境の良くない劇場だったので、スクリーンが小さくて判断できなかったのだ(爆)。

今回は、なにしろ(スクリーンが)大きな劇場なので、スコープ・サイズの迫力は、ある。冒頭の、空から見た東京の風景など、こんなにきれい(華やか)な街なみだったのかと、それだけで嬉しくもなってくる。うーん、いちおう自分も住人(都民)のひとりではあるんですが(^^;)、でも、あまり普段は意識しないよなあ、そんな街なみの中(周辺か…)に住んでいるって。

しかし、話そのものは、東京の“街”の面積としての広がりを活かすような展開ではない。もちろん、スコープである必要もない。いろいろと盛り込まれていて、退屈はしなかったが、前2作にあった妙な熱気が、この作品にはないのだ。

ところで、予告篇を嫌というほど(十数回?)見せられていたくせに、映画が始まるまでまったく意味が分からなかったのだ。いや、なぜ、東宝名義の「関西での電車事故へのお見舞い」が劇場前に張られているのかを。客観的に見て、ほとんど中身はリンクしていないのだけど、でも、スクリーン内で車両が速度を増したり、急ブレーキをかけられたりするごとに、ちょっと引いてしまったのも本当の話。何とも間が悪い公開だよなあ。内容はクリスマス・イヴの話なんだから、もうちょっと早めに公開していれば、少なくともこんな思いはしなくて済んだのに。

ええと、キャストは、刑事役の寺島進が、一本調子だが魅力的。地下鉄総合指令長役の國村隼さんもかなり良い。線引屋(列車ダイヤ作成係)役の金田龍之介氏も得な役で、それにしてもなぜ金田さんが配役されたんだろう(別に構わないんですが(笑))という謎にも、ちゃんと答が用意されているし。コンサートの指揮者役の俳優(書かない)は、特に何か悪ふざけをしているようでもないのだが、それでも“やりすぎ”という感がある。巧いというより“くさい”くらいのひとって、難しいよなあ。

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2005.05.04

ニワトリはハダシだ

『ニワトリはハダシだ』 監督/森崎東
2004年*ザナドゥー*ヴィスタ・サイズ。

ポレポレ東中野での再公開にて。

森崎さんの、6年ぶりの新作。全体の感覚として、ちょっと古いんじゃないかと思いながら、でも、少なくとも僕は乗せられた。パワフルで、しかも巧いのは相変わらずだよなあ。

1985年の「生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言」と同じく(1977年の「黒木太郎の愛と冒険」もそうかな)、いろんなエピソードとキャラクターを盛り込んで、ほとんど破綻ぎりぎりまで突っ走りながら、ちゃんと1本の作品、それもエンタテインメントとして成立させている。あからさまなテーマになりうる要素をいくつも抱えながらも、そのテーマに負けないキャラクターとストーリー、そしてもちろん演出の力を堪能した。

ただし、個人的には、もっとシンプルな「塀の中の懲りない面々」(1987年)や「ラブ・レター」(1998年)のほうが、ストレートに楽しんで(感動して)観られたのも確かなんだけど。

主役の少年役の浜上竜也、保母役の肘井美佳という二人の新人が好演しているほか、加瀬亮という役者さん(若い刑事役)を僕は初めて観たのだけど、彼もなかなか魅力的。鍼灸か指圧か、とにかくマッサージ店の店主役で出ている中年の女優が、最初は顔を見ても分からなかったのだが、台詞まわしで気がついた。あの中川梨絵さんなのだ!

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2005.04.27

甘い人生

『甘い人生』
“A Bittersweet Life” by KIM Jee Woon
2005年*韓国*スコープ・サイズ。

某シネマ・コンプレックスにて。

この監督さん(日本ではキム・ジウンと表記している)って、「反則王」や「箪笥 <たんす>」のひとなんだ。いや、どれもまだ観ていないのだが。

『JSA』でしか観たことがなかったイ・ビョンホンを、初めてきちんと意識して観る。うーむ。イ・ビョンホンって、どの角度から撮られても完璧、というほどのルックスではないだろう。正面からだとナカナカなのだけど、横顔がちょっと平べったくないかな…(汗)。

スーツ姿、下着姿(アンダーシャツとボクサーブリーフ)など、きちんとサーヴィス・ショットもある。僕は、別にそれほど嬉しくないけど(笑)。一瞬だけ映るむき出しの背中が、鍛えられたかなりの体型を思わせ、いやあ、着痩せするんだなあ。

それにしても、しかしビョンホン君のファンの女のひとたち(けっこう来ていた)は、この映画を観て楽しめたのだろうか。だって、実際の内容は、予告篇よりも暴力映画の要素が強くて、確かにその部分はかなりの迫力なのだ。だから、15歳未満は観られないわけなのか…。

日本の任侠映画・実録ものなどとは、話を動かしていく原動力が異なっていて、そこがかなり分かりにくい。ビョンホン君の演じているキャラクターもそのことが理解できないんだから、観ているこちらが分からないのは当然だろう。…って、それで良いのか???(^^;)

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ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ

『ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ』
“Hide and Seek” by John Polson
2005年*USA*スコープ・サイズ。

某シネマ・コンプレックスにて。

デ=ニーロとファニングという役者の力を、素晴らしく活かせるような作品ではないし、かといって、ストーリーの語りかたを堪能できるような(近作では、例えば〜異論もあるようだが〜『ヴィレッジ』)、そこまで素晴らしい展開があるわけでもない。いちおう、ツイストらしいものはあるのだが…。

難しいなあ。劇が進行するにつれて、観客が考え得るいくつかの可能性のうち、どれが正解なのか。散りばめられた諸要素のうち、どれとどれとを組み合わせて結末を作るのか。現代の作り手は、すれっからし(笑)の観客たちのため、シンプルなストーリーを作らなく(作れなく)なっているのだろうか。こちらも、もっと“より上”を望みがちではあるのだけど。

この監督って、そうか、『プール』のひとなんだ。あれも、ムードはあるが、ちょっと作り込み過ぎのようなところがあったからなあ。

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2005.04.26

Shall we Dance?

『Shall we Dance?』
“Shall We Dance” by Peter Chelsom
2004年*USA*ヴィスタ・サイズ。
某シネマ・コンプレックスにて。THX劇場。

日本製のオリジナル作品は、その年のキネマ旬報ベストワン、毎日映画コンクール大賞、日本アカデミー賞で13部門受賞という、そういう意味では、100点の作品なのだとも言えるだろう。この場合、何点満点なのかはともかくとして(笑)。 オリジナルを100として考えると、この作品は500点くらいの出来。

別に、アメリカ製のエンタテインメントとしてはそう特筆すべきものでもないのかもしれないが、オリジナルにあったもの足りなさ、説明不足の部分がなくなり、ごく普通のドラマに仕上がっている。オリジナルの作品こそが、あるべき映画のかたち、素晴らしい作家性の発露だと考えているかたには、不満な出来かもしれません。お疲れ。

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海を飛ぶ夢

『海を飛ぶ夢』
“Mar adentro / The Sea Inside” by Alejandro Amenábar
2004年*スペイン*スコープ・サイズ。
某シネマ・コンプレックスにて。

何をいまさらという気もするのだけど、実は、いわゆる先進国に限って考えても、法制化されている国は少ないらしい“尊厳死”を扱った作品。しかし、尊厳死=安楽死が唯一のテーマかというと、そうとも言い切れないところに、この映画の良さがある。

主役のハビエル・バルデム以外は、名前も(たぶん)顔も知らないひとばかりなので、やっぱり英語圏以外の映画は新鮮だよなあ。バルデムを囲む4人の女たちが、どの女優も役にあった“顔”で、うならされる。アメナバール、見せます。素晴らしい。

(アメナバール作品では『オープン・ユア・アイズ』だけは未見なのだが…)

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2005.04.23

真夜中の弥次さん喜多さん

『真夜中の弥次さん喜多さん』 監督/宮藤官九郎
2005年*アスミック・エース*ヴィスタ・サイズ。
某シネマ・コンプレックスで。

当たり前だけど、実はストレートに笑わせてはくれない、でも楽しい作品。ちょっとにぎやか過ぎ、いろいろ盛り込み過ぎ、かなあ。

宿場ごとに45分くらいの中篇で撮って、連作にしたほうが良いかも。…って、そんな興行形態、難しいだろうけど。

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阿修羅城の瞳

『阿修羅城の瞳』 監督/滝田洋二郎
2005年*松竹*ヴィスタ・サイズ。
某シネマ・コンプレックスで。

うーん、特殊撮影が過剰ではないだろうか。『陰陽師』のときには、気にならなかったんだけどなあ。

これ、舞台ではとても評価が高かったのだが、僕は、当時ちょっとあの作り手たちに疑問を持っていたので、行かなかったのだ。

ええと、あと、僕は個人的に、市川染五郎のルックスが、どうもなあ。どこか間延びしてないか(^^;)?  (歌舞伎)役者としての評価はともかく、お父さんのほうは年齢を重ねた今でもかなりハンサムなのになあ。

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2005.04.21

波影

「波影」 監督/豊田四郎
1965年*東宝*黒白・スコープ・サイズ。
ラピュタ阿佐ヶ谷にて。

最近ロードショウばかりに行っていて、本来観るべき(?)旧作をさぼっていたので、出かけてみる。

それにしても、まずいなあ。ここのところ見落としてばかりなのだ。市川崑の「億万長者」をまた落としたのが、一番残念。ポレポレ東中野の森崎東アンコール上映なんて、行けば毎日行きそうになるので、考えないようにしているし。でも、松竹プログラム・ピクチュア時代の作品は、やっぱり劇場で観ておいたほうが良いんだろうけどなあ。

三百人劇場の吉村公三郎特集は、怖くてプログラムさえきちんとチェックしていません(笑)。昨年の渋谷実には珍しくほとんど通ったのだけど、でも、正直言ってあまりノレない作品群だった。怪作は数本あったけど(たとえば「酔っぱらい天国」)。そのくせ、目玉らしい「バナナ」を落としたので、よけいに何だか自分でもわけが分からない(^^;)。

豊田四郎というひとも、観ていない作品があまりに多くて(サイレント時代から撮ってるのだ)、よく作家像がつかめないのだった。フィルモグラフィを見てみると「夫婦善哉」「猫と庄造と二人のをんな」「台所太平記」「甘い汗」「千曲川絶唱」「恍惚の人」「妻と女の間(市川崑との共同監督作品)」くらいしか観ていない。「雪国」(岸恵子さんのほう)を観ていないのがなあ。戦前の「若い人」「小島の春」だって気になるし。杉村春子さんの初主演作(!)である「奥村五百子」は、プリントが現存しないんだったっけ。フィルムセンターにはあるんだったかな。

この映画の感想としては、登場人物たちが何を考えて行動しているのか、後半になるとちょっと分からないところもあるが(水上勉さんの原作)、それを補ってあまりあるほどに、やはり“若尾文子”が強烈。よく分からない話はともかく、彼女を見ているだけでも良いかな。遊郭の遣り手婆を演じる浪花千栄子さんも、絶品でした。はまり役過ぎる。

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2005.04.17

ブリジット・ジョーンズの日記/きれそうなわたしの12か月

『ブリジット・ジョーンズの日記/きれそうなわたしの12か月』
“Bridget Jones: The Edge of Reason” by Beeban Kidron
2004年*UK/USA*スコープ・サイズ。
某シネマ・コンプレックス。THX劇場。

続篇は観るつもりではなかったのだけど、せっかくTHX劇場でやっているので(どんな理由だ)行ってしまった。

観るまでは、少々うんざり気味だったのだが、実際に観てみると、やっぱりそんなに憎めない。ゼルウィガーの女優としての魅力に負うところも多いが、話も、好き勝手な(あるいは、どうでもいい)ようでいて、締めるところはきちんと締める。たぶん、巧い脚本なんだろうなあ。原作を読む気にはちょっとなれないので、どこが脚色で、どこが原作にあるのか、分かりませんが。全部、原作にあるエピソードなのかも(^^;)。

ヒュー・グラント、ちょっと見た限りでは、あんなツルツルの体なんだ? まあ、顔も、首から下も、どっちもまったく要りませんが(笑)。それにしても、こういう役には本当にピッタリで笑える。コリン・ファースも、ちょっと良いと思ったときもあったけれど、かなりオッサンくさくなってきているのが難。『アナザー・カントリー』(1983年)と『恋に落ちたシェイクスピア』(1998年)のあいだに出た作品を何も観ていないので、そこらあたりを観てみたいなあ。いったい、いつの時点で顔が変わったのだろうか。昔よりは、今のほうが断然◎ではあるのだが。

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クレヨンしんちゃん 2005

『クレヨンしんちゃん/伝説を呼ぶブリブリ3分ポッキリ大進撃』 監督/ムトウユージ
2005年*東宝*ヴィスタ・サイズ。
某シネマ・コンプレックスで。THX劇場。

シリーズ13作目。うーん、このシリーズも難しいところに来ているのだろうか。2003年の“ヤキニクロード”と並ぶ問題作(鬼っ子「オトナ帝国」(2001年)は論外)。3分間だけ先の未来に行く、あるいは、本来の時間軸のバイパスとして作られた3分間だけの別世界、という設定が、どうにも飲み込みにくいのだ。たくさんの怪獣が次々に現れて、そういう意味では、にぎやかな映画なのだけど。

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ナショナル・トレジャー

『ナショナル・トレジャー』
“National Treasure” by Jon Turteltaub
2004年*USA*スコープ・サイズ。

例によって、御近所シネコンで。

もっと頭の悪い作品なんじゃないかと勝手に決めつけていたのだが、観てみると、意外にまとも。『レイダース』や『ハムナプトラ』より、なんだろう、何に近いかなあ。少なくとも、アクション冒険大作、ではないのだ。

主役の相棒役Justin Bartha(ジャスティン・バーサ)が、ちょっとキュートこんな顔っす。

ところで、ニコラス・ケイジって、バナナマンの日村(おかっぱ頭のほう)に似てないか?(爆)

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2005.04.15

フライト・オブ・フェニックス

『フライト・オブ・フェニックス』
“Flight of the Phoenix” by John Moore
2004年*USA*スコープ・サイズ。

Robert Aldrich(アルドリッチなのかオルドリッチなのか)の『飛べ! フェニックス』(1965年)をリメイク。オリジナルは、観ていないなあ。以前から、ヴィデオでは出ているのだが。ノー・トリミングのDVDが、早くレンタルにならないだろうか。

内容は…(続きはあとから)

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2005.04.14

ロング・エンゲージメント

『ロング・エンゲージメント』
“Un long dimanche de fiançailles” by Jean-Pierre Jeunet
2004年*フランス*スコープ・サイズ。

シネマ・コンプレックスにて。(関係ないけど、この館で1週間に7本も観てしまった。やっぱり近所にあると便利だよなあ…)

前作『アメリ』には、おもちゃ箱をひっくり返したような、かわいらしさ、派手さがあった。ただし、そのおもちゃ箱は、形がどことなくいびつで、中に入っているおもちゃも、部品が欠けていたり、わざわざ何か不要な飾りがくっつけられたりしている。それが、ジャン=ピエール・ジュネの世界だろう。

この映画も、話だけをシンプルに撮ると、ごく普通の戦争映画、それも“銃後もの”になるかもしれない。例として邦画をあげると(観ていないひとには何のことか分からないかもしれないが)、たとえば僕は、『あゝ声なき友』(1972/今井正)や『軍旗はためく下に』(1972/深作欣二)などを思い起こした。洋画だと、たとえば『ひまわり』(1970/ヴィットリオ・デ・シーカ)かな。

しかし、ジャン=ピエール・ジュネのタッチと、主役オドレイ・トトゥのキャラクターが、見ようによっては単なる反戦・厭戦ものになる(悪いことではないが)話を、まったく違う感触の作品に変えてしまっている。しかも、その結果、ストレートには語られない作品の背後から、戦場の悲惨さ、状況と時間の過酷さなどが、じわじわと伝わってくる。テーマが最初にある(前面に押し出されている、という意味)のではなく、ストーリーとキャラクターがあって、そこから、一言では言い表わせないイメージが、メッセージとして伝わるのだ。

圧倒される。素晴らしい。力作。

----------------------------
メインタイトルで、ジャプリゾが原作だと知って、ちょっと驚く。ジョディ・フォスターが、それほど大きな役でもないところに出てくるのも、びっくりするなあ。最初、とても似たひとが、フランスにもいるのかと思ったんだけど(笑)。

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ローレライ

『ローレライ』 監督/樋口真嗣
2005年*東宝*スコープ・サイズ。

シネマ・コンプレックスにて。ちゃんとヒットしてるんだよねー。正直言って、これとか『亡国のイージス』『戦国自衛隊 1549』と、どれも予告篇を見る限り、好戦的であったり“歴史の勝手な(面白半分の)再創造”なんじゃないかと、観るのをためらいがちだったのだが、少なくともこの作品では、良い意味でうまく逃げているというか、どんな立場(笑)の者が観ても、まあまあ納得できるようなものにはなっている。特殊撮影などで、いわゆるハリウッド製エンタテインメント(の超大作ではないもの)と比較しても、それほど遜色のない作品になっていることも注目に値するが、それにもまして、その脚本(原作は未読)の巧さ・玉虫色的立場の創造こそが、とても“アメリカ映画”っぽいのだ。

役者は、メインの数人を除くと、ほとんどが集団劇の一員として扱われていて、エピソードや見せ場のない役もあるのが、ちょっと残念なような気もするが、でも、思い切りよく集団劇にしたことで、密室の緊迫感は生まれている。エンドクレジットを見ると、KREVA(元(?)KICK THE CAN CREWの)が出ていてちょっとびっくり。似たヤツがいるな、とは思っていたのだけど、まさか本人とは。軍服(?)を着ていると、ひとってあまり見分けがつかないのだ。

ところで、僕はまったく知識がないんですが、海軍だと、あのくらいの髪の長さで良いのかな? 役所広司の役あたりの階級だと問題ないのかもしれないが、妻夫木くんなんて、ごく普通の髪に見えるんだよね。別に、クリクリ坊主頭になってもらいたい、わけではないけれど。たぶん(^^;)。

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名探偵コナン 水平線上の陰謀 <ストラテジー>

『名探偵コナン 水平線上の陰謀 <ストラテジー>』 監督/山本泰一郎
2005年*東宝*ヴィスタ・サイズ。

劇場版9作目。初めて映画館に観に行ってみた。御近所シネコンで、しかもなんとTHX劇場で上映していたので、これは観てみようかな、と。でも、THX館ならば、今だったらたとえば『ナショナル・トレジャー』なんかがふさわしいんじゃないだろうか。

ヴィデオだといつもちょっと途中でダレるんだけど、さすがに劇場で観ると、それなりの迫力はある。今回は、客船が舞台なのだが、船全体がひとつの巨大な密室であるというような設定は、あまりストーリーには関係してこない。少なくとも、ミステリの展開としては。

それにしても、登場人物の多い少々込み入った話を、ゆっくりと説明して、小学校3〜4年生くらいにはきちんと理解できるようになっていることに、感心する。無理のある部分も無いではないけれど。

ところで、関係ないですが、陰謀って“conspiracy”という単語しか知らなかったのだけど、そこに“Strategy”を当てるのは適切なのだろうか。英語力がないので分からないのだ(^^)。

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2005.04.13

レーシング・ストライプス

『レーシング・ストライプス』 丸の内プラゼール

“Racing Stripes” by Frederik Du Chau
2005年*USA*ヴィスタ・サイズ。

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エターナル・サンシャイン

『エターナル・サンシャイン』 丸の内ピカデリー2

“Eternal Sunshine of the Spotless Mind” by Michel Gondry
2004年*USA*ヴィスタ・サイズ。

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2005.04.09

あずみ / Death or Love

『あずみ / Death or Love』 監督/金子修介
2005年*東宝*ヴィスタ・サイズ。

これまた御近所シネコンでの鑑賞。映画の内容とは関係ないけど、この映画って、略称が『あずみ2』で、正式には『あずみ - Death or Love』なのだろうか。メイン・タイトルには「2」の表記が無いんだよね。

1作目は、かなり原作に沿ったストーリーだったけれど、こっちはオリジナル・ストーリー(敵のキャラクター名だけは原作からいくつか借用している)。栗山千明はともかく、高島礼子は、ちょっといただけない。忍者の首領でもある側室なんだから、場を締める台詞くらいは、威厳をもって喋ってほしい。ヤクザが啖呵をきるのとは違うのだ。

小栗旬って、マゲが似合うというか、現代ものをやっているときより、こっちのほうが遙かに良いよなあ。ハンサム過ぎないところが良いのかも(^^;)。誰かに似ていると思ったら、若い頃の唐沢寿明を面長にしたみたいな顔だちなんだよね。

それにしても、宍戸開、永澤俊矢、野村祐人と、♂×♂に人気のありそうなメンツが揃ってるなあ、この映画(笑)。あ、あと、遠藤憲一も、やっぱりあの声はすっげえセクシーですね。顔(と芝居)は、まあ、好みが分かれるところでしょうが。ナレーターとしての遠藤憲一は、『マトリックス』シリーズのTVスポットで知られていますが、たとえば現在は『コンスタンティン』のTVスポットでも、彼の声が聞けます。浜崎あゆみの出ているコンポ/システムステレオのCMの声も、彼だろうか。ちょっと明るめなので違うのかも。(と思ったけど、彼の公式サイトを見ると、あのCMもやっぱり遠藤憲一の声だそうです。というか、ものすごい数のCMナレーションを担当しているんだよね)

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ハウルの動く城

『ハウルの動く城』 監督/宮崎駿
2004年*東宝*ヴィスタ・サイズ。

とうとう、御近所シネコンで拝見しました。言われているほどには、そんなに悪くないじゃん。理詰めで解釈ができない=ファンタジー、だとするならば、秀逸な出来と言えるのかも。

内容が分かりにくいのでは、と、或る全国紙で取り上げられていたけれど、うーん、そもそも分かろうとして観るもんじゃないだろう、こういう作品って。僕には、むしろ前作『千と千尋の神隠し』のラストの展開、あっちのほうが、受け容れがたいものなのだが。

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2005.04.08

サイドウェイ

『サイドウェイ』 “Sideways” by Alexander Payne
2004年*USA*ヴィスタ・サイズ。

こっちも、某シネマ・コンプレックスで。これなんて、他には六本木だのお台場だの、なめとんか、という場所でしか上映していないので、御近所での上映は嬉しいのだ。230名の定員に、お客は**名程度…。ウチの沿線って、映画の観客が少ない(民度が低い)のだろうか(笑)。この映画、新宿では上映してないんだぞ〜。

内容は、小品。もし、各映画賞の候補や受賞作になっていなければ、ちょっと拾いもの〜佳作くらいには思えるのだが、あまりに本国での評価(批評家からの)が高いので、そんなにかなあ、と、ちょっと考え込んでしまった。役者は、メインの4人とも良いですよ。アンサンブルとして最高。

特に、パッとしない役者役のトーマス・ヘイデン・チャーチが目立つ。話の中心にいるポール・ジアマッティ(そういえば『アメリカン・スプレンダー』を見逃しているんだよなあ)との対比が、彼を引き立てている面もあるのだけど、それにしてもこういう(売れていない)俳優の役って、想像以上に、同業者には共感を得るんだろうなあ。僕も、同業ではないが、遊びまくっているという点で(爆)、ちょっと身につまされました。しばし反省(うそ)。

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アビエイター

『アビエイター』 “The Aviator” by Martin Scorsese
2004年*USA*スコープ・サイズ。

わりと“御近所”に出来た、シネマ・コンプレックスに行ってみる。僕はシネマ・コンプレックスに良い印象を持っていなかったけれど、なにしろ都心の映画館でも、設備の整ったメイン館で大きなスクリーンのところは、もう、ほとんど全席指定になりつつあるので(自由席の残る〜僕の好きな〜大劇場は新宿ミラノ座と新宿プラザくらい。他に、新宿ピカデリー1も)、どうせ嫌な指定システムで観るのならば、別にシネマ・コンプレックスで観ても同じなわけだし。

なぜ、全席指定というシステムが嫌なのか。映画館って、どの席で観るかがけっこう重要だし、その席を、ひどい場合は自分で選べなかったり、たとえ選べたとしても、入ったことのない館だと、スクリーンと座席との位置関係が正確にはつかめなくて、やっぱり館内に入ってから座席は選びたいのだ。そりゃ、大ヒットしている作品、土日などは、全席指定にも意味はあるのだろう。しかし、平日の昼間とか、夜でもガラガラに空いているような劇場で指定システムをとるのは、単なる運営方針としても馬鹿げている。

しかし、スクリーンは大きい。座席も良い。これで通常料金で観られるんだから、今までの映画館はかなわないなあ。はるかに高額の入場料を払う演劇専用の劇場だって、このくらいのグレードの座席は、ほとんどない。そういう文化水準の国に、貴方も私も住んでいるのだ。

ちなみに、あえて名前は伏せるが(と言ってもホームページに転載した場合には館名を書くのだけど)、この館も設備は素晴らしいのだが、500座席の館内にお客が**名以下というのはなあ…。寂しいのは平日の夕方だからで、土日は盛況であるだろうことを祈って(^^;)。

映画の内容については、いつかホームページに。簡単に言うと、そんなにスコセージっぽくなくて、僕にはわりと楽しめたかな。良い意味で、普通の大作。

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岡本喜八特集(1)*浅草東宝オールナイト

(2度目)『結婚のすべて』 1958年*東宝*黒白&スタンダード。
(2度目)『若い娘たち』 1958年*東宝*黒白&スコープ・サイズ。
『ある日わたしは』 1959年*東宝*スコープ・サイズ。
『大学の山賊たち』 1960年*東宝*スコープ・サイズ。

浅草東宝でのオールナイト。

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2005.03.16

セルラー、ボーン・スプレマシー、オペラ座の怪人、Ray <レイ>*最近行ったロードショウ

『セルラー』 日比谷映画

どちらも偶然ジョエル・シューマカー作品である「フォーン・ブース」と「フォーリング・ダウン」の設定をアレンジしたような小品佳作。見知らぬ者からかかってきた電話に対して、「フォーン・ブース」とは逆に、どうか通話が切れないようにと最後には観客にまで思わせるあたり、なかなかのもの。携帯電話が〜(秘密)〜した瞬間、場内から小さく悲鳴があがったりもしていたのだ。

ラストシーンの、サスペンスなのに“爽やかな感動”にも、ちょっと驚かされる。注目のクリス・エヴァンスくん♂を見てみようとして行ったのだが、作品にも満足でした。彼も好演だったけど。脱ぐ、というサーヴィス・カットもちゃんとあるぜ〜(笑)。ツラに似合わず、体はけっこうゴツい。8点(映画の点数ではないっす(^^;))

『ボーン・スプレマシー』 新宿プラザ

続篇としてはまあまあ…なのかな。というか、ロードショウで観た正篇の内容を忘れていて、ジュリア・スタイルズが出ていたのは覚えているが、彼女の作中での役割が、僕にはいま一つはっきりしなかったりするのだ。

とにかく、数個あるクライマックスがどれも活劇的ではないため、無理にアクションシーンをくっつけているような感じは、ちょっといただけない。最後のカー・チェイスなど、展開を考えるとほとんど無駄なものだ。水中の場面(秘密)やモスクワでの対面(これも秘密)など、良いところもあるにはあるんだけどなあ。

『オペラ座の怪人』 新宿アカデミー

オリジナルの舞台版に心酔していたりすると(僕は違う)いろいろ不満はあるかもしれないが、どういうやりかたをとろうが、ステージ・ミュージカルの映画化には完璧などというものはないのだ。シネ・ミュージカルと、ステージ・ミュージカルの映画版とを、同列に並べて比較してはいけない。

いろいろと突っ込みどころはあるのだけど、ここでは簡単に2つだけ(笑)。

ファントムから、ほとんどスーパー・ナチュラルな面を奪ってしまったのはなぜだろう。ガストン・ルルーの原作は読んでいないが、舞台では種々の物理的制約があるため、怪異なことが起こるときファントムがその近くにいない(少なくとも姿は見えない)ことがほとんどで、だからこそ、ファントムの意思/思惑に背く行為&人物には、彼の意思である「超常現象」=災難がふりかかるのだと思っていました、僕は(笑)。

映画版では、怪異なことはすべてファントムの人力(怪人力(!))で起こったように描かれていて、それって正しい判断だったのかなあ。作曲者のウェバーも共同脚本に名を連ねていますが…。

もう1つ、難点というより残念なこと。それは、カルロッタ役のミニー・ドライヴァー自身の歌声が、エンド・クレジットでしか聴けなかったこと。あれを聴くと、歌の巧拙以前にカルロッタ向きの声質ではないことは確かに分かる。でも…、演技面でのキャラクターの素晴らしい膨らませかた(「雨に唄えば」のジーン・ヘイゲンに匹敵するほど)を見ると、やっぱり彼女の肉声でも聴いてみたかった。“プリマ・ドンナのカルロッタ”ではないけれど、強引にその役を自分のものにしたんじゃないかなあ、歌声までも含めて。

残りの話は、そのうちホームページで。

あ…、これまた注目のジェラルド・バトラー♂は、最初はそんなに言うほどかとも思ったけれど、両目を覆う黒のマスクを付けたときは、かなり良かったっすね。体もガチムチ(^^;)。「トゥームレイダー2」でアンジェリーナ・ジョリーとセクシーなシーン(ジョリーにいたぶられるらしい!)があるそうなので、観てみなくては。

『Ray <レイ>』 シャンテ・シネ2

久しぶりに古いタイプの悠々たるハリウッド音楽伝記映画を見た、という感じ。と言っても、もしかしたら見落としている中に、同じようなものもあるのかもしれないが。(たとえば「五線譜のラブレター/DE-LOVELY」なんて、どうだったんでしょう)

俗っぽい“そっくりショー”でも下品な暴露ものでもなく、単なる一代記をも超えて(ほんの少しだけですが)、“音楽に選ばれてしまった者(たとえ彼のほうは自活の手段としてミュージシャンになったのだとしても)”の苦しみの中の愉悦(!)を、その片鱗くらいは感じさせてくれる。それをもっと高らかに謳 <うた> い上げていたら、本当の傑作になったのかもしれない。そのレヴェルにまでは、達していないんだよなあ…。

問題のジェイミー・フォックスを、僕は初めて意識して観た(「コラテラル」は見落としているのだ)。これは作り手たちの計算なのかどうか分からないのだが、1シーンだけ(大人になった彼と母とが話す非現実の場面)、彼がレイ・チャールズにまったく似ていないことに、ある理由(秘密)から気付かされて驚く。このシーンをはさむことで、かえってその前後(ほぼ全篇)でいかに似ていたのかが、鮮烈に印象付けられる。やっぱり計算なんだろうなあ。

監督テイラー・ハックフォードの一代記ものと言えば、フォーカスの甘い「熱き愛に時は流れて」(醜悪な邦題)などを思い出すけれど、こちらのほうがはるかに密度の濃い出来になっているのは確かだろう。2時間半という長尺を、ちゃんと緊張感を保ったままでまとめている。

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2005.02.13

司葉子特集*浅草東宝オールナイト

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2005.01.31

サザエさん特集*浅草東宝オールナイト

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2005.01.27

アークティック ミッション/白熊はみていた

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愛と誠

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